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どうすれば「人」を創れるか: アンドロイドになった私

どうすれば「人」を創れるか: アンドロイドになった私

どうすれば「人」を創れるか: アンドロイドになった私

作家
石黒浩
出版社
新潮社
発売日
2011-04-01
ISBN
9784103294214
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どうすれば「人」を創れるか: アンドロイドになった私 / 感想・レビュー

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多聞

現在も進行し続けているアンドロイドの研究をまとめた一冊。本書は工学的なアプローチよりも、アンドロイドの操作に関わる上で生じる人間の心理や変化などに割かれており、研究そのものが「自分とは何か」「人間とは何か」という問いにも通じていることがわかる。今後研究が進むことでどのようなことが新たにわかるのか、大変興味深い。

2013/05/02

onaka

ロボット研究で有名な石黒先生の著書を初読了。実際に自分そっくりのアンドロイドを開発し操作することで、はじめて人間らしさや自己の本質に関わるプリミティブな問いがリアルな現実として実感できる、そんな興奮が伝わってきます。クレイジーであり続ける人だけが到達できる地点は、やるべきことがあり過ぎて面白い、哲学の実験場でした。さらなる研究の進展に期待大です!

2014/08/14

ひろちき

石黒先生の研究を知っているというだけで未来が楽しみになる。スマホの次はテレノイドになればいいなあ。何年か前に石黒先生の研究を初めて知ったときは完全自律型ではないロボットということで、個人的にはすこし魅力的じゃないと感じていた。でも、今はすごく魅力的だ。それは実現可能なものを選択して実際に作り上げたからだと思う。特にテレノイドを作ったことはすごく大きい。人間そのものを作るのではなく最小限の人間を作るというのは可能性を最大限に広げるアイデアである。いつか石黒先生の研究室を訪問してみたい。

2012/07/05

Risa Shimowada

久々に興味だけで読んだ本。すごく面白かった。アンドロイドを実際に見たことが無いので、本で説明されるアンドロイドへの親近感や一体感の想像はできなかったが、自分として認識する物体というのが曖昧なんだと思ったのが面白かった。認知の曖昧さや、そもそもそのあたりがまだ実は何も分かってないんだなあ、面白いなあと。そして主催者側の見解だけでなく、アンドロイドに接した側の人の生意見も聞いてみたいところ。しかしアンドロイドにあわせて美容整形までしてしまうというのも衝撃。

2015/04/08

花火丸

AIについての小レポート作成のために選んだ本のうちの1冊。通して読むつもりはなかったんだけれども、内容が興味深くてつい最後まで読んでしまった。選んだ他の本は技術的な方向へ話が進むのがほとんどだったけれど、これは具体的な事例とそれに対する周囲の人々の反応や著者の考えが中心になっていて、非常に読みやすかった。アンドロイド演劇の章でアンドロイドが人を超える際の話や、人に似せる方針とは逆の発想で開発されたテレノイドについての話が個人的に興味深い。人間が何であるかには、様々な分野から近付いて行けるのだと思った。

2017/12/26

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