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東京少年

東京少年

東京少年

作家
小林信彦
出版社
新潮社
発売日
2005-10-28
ISBN
9784103318262
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東京少年 / 感想・レビュー

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sivad_smiles

作者がモデルなんでしょうね、戦時中の疎開って2種類あったとは知らずです。今よりずーーーーーっと距離感のあった東京と新潟の感覚値は新鮮に感じつつも「都会っ子」に対するいじめはあった訳ですねぇ。

2012/10/26

yuzuriha satoshi

「エンコかシュウダンか」主人公が判断を迫られる場面から始まる これは縁故疎開か集団疎開かという意味 「東京少年」が余儀なくされる集団疎開先 埼玉・名栗村でのこどもたちの残酷で陰湿な集団生活 縁故疎開先の新潟・新井での過酷な冬越し 東京・両国へ戻るまでの三年九ヶ月を戦中の風物を織り込んで描いた 両国叙情詩三部作の第一部

2011/10/14

コウジ

戦中の空気や迫りくる空襲の恐れ、日本指導層や大人への不信などを書くながら、のちの小林信彦らしい映画や芝居への興味もあり、ぐいぐい読めた。ずっと「本音で申せば」を愛読していた私にとっては語り口にも慣れていたせいか興味深く読めた。ただ東京のプライド田舎への軽蔑だけは・・・

2018/08/12

おぎわら

★★★☆☆

2005/11/24

horuso

東京で生まれ東京で育った少年が、集団疎開と縁故疎開を経て、東京に戻る物語で、文学的価値を否定はしないが、それよりも、その時代を生きた人の証言として貴重だと思う。それにしても、ラストでとうとう、都の中の都=日本橋に帰り着いて充足感に満たされる主人公に、冷ややかな気持ちを感じざるを得ない。主人公が、大晦日の東京を伝えるラジオに対して、『(莫迦野郎……)とぼくは思った。ぼくがそれらの人波と関係のない、雪の中にいるからであった。』と感じたのと同じだ。こちらはいま東京にいないんだから!

2015/05/15

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