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流転の海 第9部 野の春

流転の海 第9部 野の春

流転の海 第9部 野の春

作家
宮本輝
出版社
新潮社
発売日
2018-10-31
ISBN
9784103325192
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流転の海 第9部 野の春 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

いつもいつも春だけの故郷の野を三人で行くのではなかったのか熊吾よ。『きょうは、いばってはいけない日だ』そんな事を思い出す房江に会う為に今までの8巻があったのかー熊吾が生きた時代を振り返り、息子・伸仁が生きる次の時代を考えるあたりから自然に胸がいっぱいになり泣けてしまった。たった一人の男・熊吾の中にまさしく流転の海を生き抜いた人間の生老病死劇の見事な結びを読ませて頂きました。これはもう宮本作家にただただ感謝です。

2018/11/28

starbro

宮本 輝は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。足掛け37年、著者の私小説的大河小説 流転の海シリーズ全九巻、3700頁弱、完読しました。巨星、松坂 熊吾、桜吹雪の如く見事に散りました。享年71歳、奇しくも現在の著者と同年齢です。本日(11/13)のニュースウオッチ9の著者のインタビューも好かったです。

2018/11/13

遥かなる想い

宮本輝が父をモデルにした物語の最終巻である。執筆37年…まさに大河小説である。 時代は昭和40年代前半で、まさに昭和の香り 満載である。松坂熊吾が生きた人生を 辿りながら、先人の苦労を偲ぶ。 伸仁の恋のお話も微笑ましいが… 男気溢れる 松坂熊吾の一生を、 父への想いとともに 描き切った、そんな作品だった。

2019/01/30

かみぶくろ

終わってしまった。泣いたわ。熊吾ロスがやばい。原稿用紙7000枚の、まさしく「ひとりひとりの無名の人間のなかの壮大な生老病死の劇」だった。たくさんの人に裏切られ、貧乏もして、悲しい最期を迎えた熊吾の人生だが、最初から最後まで、すべての人間に対して筆が温かった。この世界の営みのすべてを肯定しているかのような温かさだ。両親の死へのあまりに長いグリーフワークの結実にも思える、素晴らしすぎる物語だった。

2019/01/24

あすなろ

405頁の熊吾の生涯の最後一年、否、37年間の9巻目の最後、即ち50歳にして伸仁を授かり伸仁20歳迄生きると誓い、それを全うした熊吾の死模様が余りに僕には壮絶過ぎ、年始の初読本として選択しその通り読み始めたが、深い哀悼の意を称すという月並みな言葉と感想しか出ない結果となってしまった。ラストまでは実は様々な感想を意識した付箋も多く貼って考えていたのだが。読了後日も経ち、再度付箋箇所を読み返してもやはり同。もう止めよう、要らぬ心の詮索は。つまり死は無に付すことであり付されることであり、皆それは同じということ

2019/01/12

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