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正欲

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作家
朝井リョウ
出版社
新潮社
発売日
2021-03-26
ISBN
9784103330639
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ジャンル

正欲 / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

対幻想が社会のあたりまえの構成要素であると信じて疑うことがない、おめでたくも無神経な種族(マジョリティはこれなのだが)に属する私にはとうてい想像も及ばない世界である。フェティシズムは理解の範疇にあるが、それもあくまでも人間に関わってのこと。私の想像の限界は(閾値を超えているような気もするが)ネクロフィリアまでである。これは「中身の見えるプラスティックカップに水を移し替えていく」ことに耽美と(性的な)陶酔(あるいは恍惚)を感じる人たちの物語である。重ねて聞くが、ほんとうなのだろうか?

2021/10/20

starbro

朝井 リョウは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 著者の作家生活十周年記念作品[黒版]として期待して読みました。正しい欲望なんて存在しない気もしますが、多様性の名の下に正当化されるのでしょうか? 私は極めてノーマルですが、巷にはアブノーマル、変態が溢れているのでしょうか? https://www.shinchosha.co.jp/seiyoku/

2021/05/06

nanako

なんだかすごい本を読んでしまった…という感じです。今、読み終わったのですが、正直なんといっていいのか、すぐにはわかりません。ダイバシティ、多様性の尊重、といった考えも、実はマジョリティが許す範囲のことでしかない、ということを突き付けられた感じがしています。そもそもマジョリティなんてあるんでしょうか?みな自分はそうだと、思い込んでいる、もしくは思い込みたいだけ…といったことも考えさせられてしまいます。

2021/05/04

bunmei

現代社会が抱える『多様性をどう捉えていくのか』という課題に目を向け、その中で彼なりの主義主張を構築し、アピール性の高い作品となっている。『多様化』が叫ばれる中、いざマイノリティーと遭遇すれば、そこには見えない壁が存在し、そうした人々を排除する傾向は否めない。また、私たち自身も、結局はマジョリティーの安心や安定を望むばかりに、本音に蓋をして、周りに合わせていることにも納得している。本作では、主人公が関わる多様性について、思案し、悩み、葛藤する心の襞を通して、読者がどう考えるのかという判断も委ねてくる。

2021/04/27

パトラッシュ

LGBTQなど性的多様性を認めることが正しいとされるようになったが、皆が同じで当然という日本では性的少数派が自らを公表するのは難しい。まして今も犯罪扱いを免れない児童ポルノでしか性的満足を得られない人には、現代は昔からの仲間が次々と消えつつある状況ではないか。そんな追いつめられた性的少数派が必死に自らの性癖を隠そうとあがき、ネットを通じて繋がりを求める姿を生々しく描いていく。ただ自分は同調圧力や忖度など気にせず他人と深い関係も求めない性格なので、これほど周囲を気にして怯えて生きる感覚が理解できないのだが。

2021/04/19

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