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やがて訪れる春のために

やがて訪れる春のために

やがて訪れる春のために

作家
はらだみずき
出版社
新潮社
発売日
2020-09-16
ISBN
9784103355526
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やがて訪れる春のために / 感想・レビュー

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シナモン

嫌で仕方ないことも見方や考え方、先入観を変えれば些細なことに思えてくる。ものは考えよう。私も勝手に物事をマイナスな方向へ考えてしまう癖があるので心に留めよう。祖母の庭を生き返らせるために奮闘する真芽。立春から二十四節気に沿って花々が途切れなく咲いていく。こんな庭ができたら素敵だな。私自身のもう少し先の庭仕事に思いを馳せながらの楽しい読書時間となりました。そして最後の一文、タイトルに込められた思いに改めてぐっと…。優しく温かい一冊でした。

2021/02/12

けんとまん1007

人は悩みながら、考えながら、躊躇しながら日々を過ごす。そこには、少しの勇気ときっかけ、仲間が必要なことが多いと思う。そして、その根っこにあるのが、何か人のためにするということ。それが、結果的に自分のためでもある。そんなことを思い出させてくれる一冊。明日への希望が湧く。

2020/11/24

おしゃべりメガネ

カフェの起業を目指していた「真芽」こと「まめ子」はちょっとしたいきさつから、起業を諦め、ふとしたキッカケから幼い頃にお世話になった祖母の家の荒れた庭を整備するコトに。たくさんの花を中心としたステキな庭がなぜ見るも無残な荒地になってしまっているのか。原因は祖母に異変があることがわかります。大好きだった祖母は認知症を患い、会うたびに昔の姿を失っていきます。そんな祖母の姿をみた「まめ子」は今の自分にできるコトを考え、ひたむきに行動に移します。彼女が前向きになっていく描写はやっぱりステキなキモチになれました。

2023/07/08

ベイマックス

読み始めは、季節の花の紹介というか主人公の祖母宅の庭が荒れ放題になっているところからで、つまらない感じを受けた。次第に人生模様の要素が語られる。祖母が怪我をしたわけ。隣人の行動。二人の同級生の存在。両親と叔母の祖母への対する態度と介護について。◎どうせなら11だけではなくて、24節季全て当てはめてほしかったかな。◎両親や叔母の祖母に対する態度は冷たいように感じるけど、介護という行動は感情に流されると互いにとって負担になることもあるし、どこかで冷静にならざるを得ない悲しい現実。

2021/09/30

ゆみねこ

目標にしていたカフェの開業を恋人と友人の裏切りで諦めたまめ子が、入院した祖母の家で見た現実。荒れた庭を整え、家の中を片付けて、ハルばあの帰りを待つための日々はやがてまめ子に生きる力を与えることに。老いや衰えは切ないけれど希望のあるお話は読み心地が良い。カフェそらまめで、マフィン食べたい!

2020/11/10

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