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傍流の記者

傍流の記者

傍流の記者

作家
本城雅人
出版社
新潮社
発売日
2018-04-26
ISBN
9784103360537
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傍流の記者 / 感想・レビュー

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starbro

本城 雅人は、新作中心に読んでいる作家です。直木賞候補に選ばれてから図書館に予約したので、直木賞発表前に読めませんでした。これで第159回候補作(6作目/6)コンプリートです。新聞記者出身の著者らしく、新聞社の内情、スクープ合戦、出世競争等、かなりリアリティがあり、興味深く読みました。但し、直木賞受賞には、地味過ぎたかも知れません。

2018/07/28

鉄之助

「今の時代、1日早くニュースを抜くことでどんな意義があるのか? ネットに適わないのだから新聞に速報はいらない、と疑問に思う記者が多い」。だとしたら、新聞が斜陽産業になるのも当たり前か。 著者は、産経新聞からサンケイスポーツの記者を務めただけあって、マスメディアの内幕小説が多い。特ダネを落とした記者を、見せしめのため衆人環視の中、部内を歩かせる「敗者の行進」は、読んでいて辛くなった。

2018/10/09

いつでも母さん

新聞社の同期5人と、1人の話。連作6話。一気に読んだ。同期って常に気になる存在だよね。出世したい。家族も大事。組織に身を置く者としてそこそこの歳になると立場もあるさ。記者として、そこに矜持はあるのか?抜いて抜かれて、社会部の中でも担当のつばぜり合い・・面白かった。自分ががむしゃらにやって来て、同じことを部下に求めるか?育てられるか?ぎゅっと濃い関係のこの男たちに、ちょっと熱くなった。お薦めです。

2018/05/23

遥かなる想い

新聞記者たちの壮絶な物語である。 東都新聞社会部で蠢く 記者たちの生臭い 人事話が 面白い。同期の出世競争と 新聞社の重い現実… 今の時代の新聞記者は何を思い、動くのか? 古くて 新しい題材だが、安定した内容に なぜか心落ち着く。 特に大事件が 起こるわけではないが、 組織と個人の矜持が ひどく懐かしい、物語だった。

2018/12/16

うののささら

マスゴミとは本来、この日本がよくなるにはどうすべきかを考察して国民はどうするべきか論を発信する役目がある。権力者の不正をいちはやく見つけ社会正義を追求し、社会の歪みをただし、不公平感を抱く国民に応える。本来は立派で使命感ある仕事だな。ところが実際は嘘を垂れ流しネットでは日々炎上。新聞自体の信頼が失われた時代になった。やれやれな内容ですが、文はうまく楽しく読めました。

2020/09/02

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