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カエルの楽園

カエルの楽園

カエルの楽園

作家
百田尚樹
出版社
新潮社
発売日
2016-02-26
ISBN
9784103364122
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「カエルの楽園」のおすすめレビュー

Jアラートが鳴り響く日本列島。重大な岐路に立たされている我々に問われていること 百田尚樹著『カエルの楽園』

『カエルの楽園(新潮文庫)』(百田尚樹/新潮社) 2017年8月29日、そして直近の9月15日、今手に持っているそのスマートフォンが大音量で不気味な警報音を鳴らしたという人も多いことだろう。北朝鮮のミサイル発射は年々その脅威を増している。いかなる理由があっても、他国の兵器が我々の暮らす土地の真上を通過しているという事態に不安を感じる人は決して少なくないはずだ。

一国の防衛となれば、それは政治とは切れない問題である。「政治の問題を考えるために、多方面の知識や意見を吸収して自分なりのしっかりとした考えを持つことが大切だ」などと言われても、何からやればよいのかさっぱり分からないという若者や、情報が多すぎて分別が難しいと感じる大人が多いのもまた現実。そんな世の中に満を持して投げ込まれ、多大なる反響を呼んだ一冊のベストセラー小説がある。『カエルの楽園(新潮文庫)』(百田尚樹/新潮社)である。本書の何よりも優れている点は「だれにでも読みやすい」ことだ。

平和なカエルたちの理想郷「ナパージュ」 国を追われた2匹のアマガエルは、数多の危険をくぐり抜けた末に夢の国…

2017/9/29

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カエルの楽園 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

W-G

迂闊な事を書くと避難が殺到しそうなレビューの難しい作品(^^;気持ちの入った面白い物語である事は事実。現実世界での作者を知らなければ、痛烈な皮肉の利いた小説!で済むが…やはり作家が前に出すぎると、作品を曇らせてしまう事が多い。フラワーズ=SEALDs?の甘ったれで無責任な描かれかたはかなり恣意的。ただ物語的には良い采配。短くて読みやすく、読後に残る物も多く、満足度の高い本だった。デイブレイクを悪役に仕立てる事に腐心したと思われますが、大成功です百田さん。同時にハンドレッドを出したのは流石にやり過ぎかな。

2016/08/05

遥かなる想い

アマガエル ソクラテスの視点で 現代日本の奇妙な立ち位置を描く。 平和の国ナパージュの三戒は どこか日本の論理にも似て可笑しい。 軽く読める寓話の本という印象だった。

2016/07/06

starbro

図書館の予約に出遅れた訳ではないですが、さいたま図書館のシステム変更に伴う長期休館でようやく読めました。本作が著者の最高傑作だとすると、今までの著作は何だったのでしょうか?著者は思いっ切り右化しているのではないでしょうか?大人に読ませたいのか、子供に読ませたいのか解りませんが、安倍総理の依頼で書いたのかなぁ?日本国民はここまで愚かでないし、国際情勢はこんなに単純じゃないと思います。

2016/05/04

Yunemo

今まさに茹でガエル状況が日本人?そう主張したいんですか?間違いなく一理あり。私等が住む日本という国家、ゆっくり、静かに、老いています。本作品、言論統制があるわけじゃなし、回りくどい表現で記さなくても、という想いも残り。でも、年代に関係なく幅広い層への問題提起、この手法が有効。国家というものを、歴史的、地勢的に俯瞰、けっして記された国だけが特異な存在じゃなく、反対に位置づけられる国においても、同様なことが起こってます。一方的な解釈論を、大衆相当数の意見として拡散、でも小声の多数じゃなく、大声の少数によって。

2016/05/15

徒花

思っていた通りの内容だったけれど、せめてもう少しオブラートに包んだというか、示唆的な内容にできなかったのかなぁとも考えたが、おそらくそれをできるだけの技量があるにもかかわらずあえてこうした物語調のストーリーにのせることで自分の本気度合いを伝えたかったのだろうなぁというのを考えると、これはこれでアリな作品なのかもしれないと思えてくる。というよりも、ここまで現在の政治ネタに自分の意見を絡めてストーリー化するジャンルというのはこれまでになかったような気がするから、これはこれで才能なのだろう。

2017/01/04

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