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贋作・桜の森の満開の下

贋作・桜の森の満開の下

贋作・桜の森の満開の下

作家
野田秀樹
出版社
新潮社
発売日
1992-01-01
ISBN
9784103405085
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贋作・桜の森の満開の下 / 感想・レビュー

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たーぼー

坂口安吾リスペクトに溢れた野田的ニセモノの理想と、メタ表現の桜吹雪に目が回る思いだ。この獰猛なる予告された殺人の記録と孤独が百年つまった悪書(良書でもある)には『裏窓』のジェームズ・ステュアートですら餌食となる。天武や稗田阿礼も出てくるが、日本書紀の事前知識がないと楽しめない…。ということもない。梶井基次郎ならずとも、野田のオリジナルでもって、桜の樹の下にある『なにか』を見出すセンスはさすが。しかし、このスピード感と贋作パワーを味わうには映像効果でしか伝わらない部分もあるだろう。是非、舞台で観たい作品。

2017/04/20

いちろく

「桜の森の満開の下」よりも「夜長姫と耳男」をメインにした印象が残る戯曲「にせさく・桜の森の満開の下」(誤字にあらず)。笑い所とシリアスなシーンのメリハリの効いた展開と言葉遊びは戯曲ならでは、というよりも野田さんの凄さか。映像で観たい!桜の森の満開の下には何がある?

2015/04/15

べるめーる

すんごい好きな芝居の戯曲。演劇の方はNODA MAP版を12時間くらい並んで当日券で観たことがある。夢の遊眠社版のビデオは実家にある。突然無性に観たくなったがビデオは実家なので戯曲で味わった。野田氏の操る言葉の力ってすごい。芝居の力もだけど、すごく勢いがあってパワーをもらえます。坂口安吾もちゃんと読みたいな。

2013/07/08

カテータク

坂口安吾作品を元に書かれた戯曲、ようはお芝居の台本。笑いを取るギャグが所々で挿入され、そのギャグもメタな内容が多いので好き嫌いは大きく別れるところだろう。坂口安吾の原作と同じセリフを効果的に配置して使用しておりこの部分は本当に素晴らしい。が、やはり自分はギャグ要素に食傷を起こしてしまい、少々うんざりしてしまった。ただ、それを差し引いても面白かった。坂口安吾好きなら読んで損はないだろう。

2017/03/31

シロビ

予習の再読。 本当に舞台で観ることが出来るなんて楽しみすぎます。言葉で読んでも色々な情報が詰まっていてあっぷあっぷするのに、舞台でとなるとどうなるのか…。想像するだけでわくわく。わくわく!時間のあるかぎり安吾さんも読み返そっと。

2018/09/18

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