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人ノ町

人ノ町

人ノ町

作家
詠坂雄二
出版社
新潮社
発売日
2016-09-21
ISBN
9784103503316
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人ノ町 / 感想・レビュー

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🐾Yoko Omoto🐾

高度に発達した現在のような文明が終焉を迎え、全てが後退した後の世。訪れる村々で、遠く先人たちの残した文明の欠片に触れ、その村の謂れや行く末を見つめる一人の旅人の、旅路の果てにあるものとは…。栄枯盛衰を繰り返し流れゆく時代の中で、脈々と受け継がれるものと、新たに生み出されるものがある。そして変化や異物を受け入れられない者もあれば、新しい何かを求め道を模索する者もいる。流動的な存在である旅人の視点を通じて語られる物語は、人間が持つ本質は不変であることを伝えると同時に、良くも悪くも歴史は繰り返すのだと➡(続)

2016/11/14

Bugsy Malone

彼女は旅する。刺激を求め町から町へと。最初の「風の町」の広漠な風景に何時なのか何処なのか戸惑うものの、その静謐とも受け取れる文体に心地良さを感じながら彼女との不思議な旅を続けて行く。そうする内に漸々この世界の有り様が見えて来る。彼女の定めが語られその役割が解る時、町と人、過去と未来、世界の理が立ち現れる。やはり詠坂さんは面白い。

2018/03/25

あも

風ノ町/犬ノ町/日ノ町/石ノ町/王ノ町。無国籍風の静かで寂寞とした旅の記録。本文中で彼女と標記されるため女性であることは分かるが、それ以外の人物像が浮かんでこない"旅人"と呼ばれる主人公。風の止まない町、犬と暮らす町、太陽を信仰する町…科学文明の衰退した世界で、独自の文化を持つ町々を巡る。ロードムービーのような、滅び行く世界を静かに見定めるような、体温を感じない淡々とした語り口による、とらえ所の無い寓話のような小説。何故か未読の「キノの旅」を想起したが、他の方も感想で触れているので間違ってはいないようだ。

2017/07/20

Yuna Ioki☆メディアミックス祭参加中。

1625-57-57 初読み作家331人目。なんとも捕らえどころのない不思議な作品。まるで芥川賞作品を読んでいるかのような錯覚。他の作品もこんな感じなら読むのは辛いかも(´`:)

2017/05/29

辛口カレーうどん

『旅のラゴス』と『キノの旅』を混ぜたような世界観。国という機能がなくなり、町という流動的なコミュニティで暮らす人々。その町を旅する一人の女性。剣呑な空気を漂わせながらも、淡々と話は進んでいく。あまりに起伏のない進み具合に多少退屈してくるが、途中で女性の身の上が明かされると、急に面白くなった。もう少し堅さが抜ければ、もっと面白かったかも。

2017/03/24

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