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大家さんと僕 これから

大家さんと僕 これから

大家さんと僕 これから

作家
矢部太郎
出版社
新潮社
発売日
2019-07-25
ISBN
9784103512134
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「大家さんと僕 これから」のおすすめレビュー

BOOK OF THE YEAR2020投票スタート!『キングダム』『凪のお暇』…実写化作品が次々にランクインした去年を振り返る!

 読者投票によって「今年、いちばんよかった本」を決める雑誌『ダ・ヴィンチ』のブック・ランキング企画「BOOK OF THE YEAR」。今年の投票が9月4日(金)よりスタートした。『鬼滅の刃』が大ヒットを記録した今年、どんなコミック作品がランクインするのだろうか。

 その前に、メディアミックス展開によって話題を集めた作品が続々とランクインした2019年のランキングを振り返ってみよう。

『キングダム』(原泰久/集英社)

 1位に輝いた『キングダム』は言わずもがな。「映像化は不可能」とまで言われていた歴史超大作が、人気俳優・山﨑賢人主演で実写映画化され、2019年4月に公開。上半期に公開された邦画のなかでは2位の興行収入を記録する大ヒットとなった。『キングダム』は2018年のブック・オブ・ザ・イヤーでも7位にランクインしていたが、そこからググッと順位を伸ばしたのは、映像から入ってきたファンを大勢獲得したからだろう。

『きのう何食べた?』(よしながふみ/講談社)

『凪のお暇』(コナリミサト/秋田書店)

『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』(赤坂アカ…

2020/9/4

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『大家さんと僕』と番外編本、そして矢部太郎さんのこと

『「大家さんと僕」と僕』(矢部太郎 ほか/新潮社)

 矢部太郎さんに初めてお会いしたのは『大家さんと僕』(新潮社)の単行本のインタビューの現場だった。まだ本が発売される前で、取材場所は大家さんもよくいらっしゃるというご自宅近くにあるクラシックな佇まいの喫茶店。矢部さんはこちらからの質問をいったん自分の中へ取り込み、手を口の下辺りに当てながらじっと考え、ひとつひとつ真摯に答えてくださる姿がとても印象的で、ちょっと意地悪な問いかけには「いやいやいや!」と照れ笑いで謙遜し、本を出せたことは「大家さんのおかげです」と素直に喜んでいらした。

 取材の後、矢部さんのご厚意でご自宅の場所を教えてもらった私は、漫画の中でホタルがいたと大家さんが話していた川を渡り、新宿区の外れにある木造2階建てのお住まいを拝見しに行った。舗装されていない地面に飛び石のある細い路地を抜けると、漫画に描かれた通りの家があって、「サイズを間違えて、大家さんの表札よりも大きくなってしまって」と照れながら話されていた「◯◯方 矢部」という表札もあり、漫画で描かれた世界の一端に触れられたようで…

2019/7/5

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 2018年、Twitter上に突如として現れたサービス“レンタルなんもしない人”。テレビや雑誌でも紹介されるようになり、2019…

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「誰かの靴を履いてみること」元・底辺中学校に通う息子と考える、格差や差別と向き合う日常――ブレイディみかこさんインタビュー

 イギリス・ブライトンに移住して23年の著者・ブレイディみかこさん。現在は保育士・ライターをしながらアイルランド人の夫と息子の3人暮らしだ。

 新刊である『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)は、息子の中学校生活を通してイギリス社会に現存する差別や階級社会について描かれたノンフィクション。穏やかで友人が多く優等生と言われる息子。そんな彼が品行方正なカトリック系の小学校から、近所の元・底辺中学校に進学すると、さまざまな差別やいじめ問題に直面する。数々のトラブルや困難に遭遇しながらどのように著者と一緒に考え乗り越えていったのか。お話を聞いた。

相手の立場や気持ちを想像する能力・エンパシーとは

――「誰かの靴を履いてみること」という息子さんの言葉が印象的です。多様性と言われる社会の中で、相手の気持ちや背景を想像してみようという意味でしょうか。

ブレイディみかこさん(以下、ブレイディ):イギリスは日本に比べて“階級”が明確で、“上流階級”と言われる方々から“底辺”と言われる方々まで貧富の差が大きいです。さらに、居住している人の人種や民族や宗…

2019/10/5

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大家さんと僕 これから / 感想・レビュー

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きみたけ

先日読んだ「大家さんと僕」の続編です。前作に続き大家さんとのやり取りにほっこりします。最後は泣けます。初めての単行本が大ヒットし一躍時の人に。忙しい毎日を送る一方、大家さんとの楽しい日々に少し変化が表れ、本人の心の「揺れ」が見て取れます。登場している後輩芸人が何気に良い味を出しています。

2021/11/29

青乃108号

前作が良かったので続編も読んでみた。この人の絵には何とも言えない味わいがあり、漫画だからコマ割りで表現するんだけど、やっぱり絶妙な【間】に惹かれるものがある。物語自体は予想していたところに着地してしまい寂しさを感じるが、ラストの表現は素敵だと思った。

2022/06/23

やすらぎ🍀

前作に続き、穏やかでホッコリなお話。大家さんの気遣いと冷静さ、矢部さんの思いやりと動揺、喜びと切なさを感じさせてくれます。…雨の日に、一本の傘で家に帰る姿は心惹かれます。…昔は調べたいものがあったら本屋さんに行って、今ほど本もないから見つからなくて、電車で上野の図書館に行ったのよ。大家さんの一言に心が揺れ動きます。…急いだ登りでは見えなかった景色を、ゆっくりと景色を楽しみながら下っているんだ。慌ただしい生活の中で大切なことを教えてくれます。…とても嬉しかったわ。矢部さん、これからが長いわよ。元気でいてね。

2021/07/13

Die-Go

図書館本。コンビ芸人カラテカの1人矢部太郎が住まう部屋の一階には大家さんが住んでいる。その大家さんと矢部太郎との交流を矢部が描く。ほっこり、優しくなる物語。★★★★☆

2019/10/31

小梅

レビューを忘れてました。伊勢丹に行きたくなります。大家さんの生まれてからずっとの事が知りたいです。

2021/07/19

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