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大家さんと僕 これから

大家さんと僕 これから

大家さんと僕 これから

作家
矢部太郎
出版社
新潮社
発売日
2019-07-25
ISBN
9784103512134
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あらすじ

季節はめぐり、初めての単行本が大ヒットとなった僕は、トホホな芸人から一躍時の人に。忙しい毎日を送る一方、大家さんとの楽しい日々には少しの翳りが見えてきた。僕の生活にも大きな変化があり、別れが近づくなか、大家さんの想いを確かに受け取り「これから」の未来へ歩き出す僕。美しい感動の物語、堂々完結。

「大家さんと僕 これから」のおすすめレビュー

『大家さんと僕』と番外編本、そして矢部太郎さんのこと

『「大家さんと僕」と僕』(矢部太郎 ほか/新潮社)

 矢部太郎さんに初めてお会いしたのは『大家さんと僕』(新潮社)の単行本のインタビューの現場だった。まだ本が発売される前で、取材場所は大家さんもよくいらっしゃるというご自宅近くにあるクラシックな佇まいの喫茶店。矢部さんはこちらからの質問をいったん自分の中へ取り込み、手を口の下辺りに当てながらじっと考え、ひとつひとつ真摯に答えてくださる姿がとても印象的で、ちょっと意地悪な問いかけには「いやいやいや!」と照れ笑いで謙遜し、本を出せたことは「大家さんのおかげです」と素直に喜んでいらした。

 取材の後、矢部さんのご厚意でご自宅の場所を教えてもらった私は、漫画の中でホタルがいたと大家さんが話していた川を渡り、新宿区の外れにある木造2階建てのお住まいを拝見しに行った。舗装されていない地面に飛び石のある細い路地を抜けると、漫画に描かれた通りの家があって、「サイズを間違えて、大家さんの表札よりも大きくなってしまって」と照れながら話されていた「◯◯方 矢部」という表札もあり、漫画で描かれた世界の一端に触れられたようで…

2019/7/5

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矢部太郎「ユートピア漫画にはしたくなかった」『大家さんと僕 これから』を読んだ後に読むインタビュー

 ベストセラーとなった漫画の続編『大家さんと僕 これから』(新潮社)を上梓した矢部太郎さん。当初は予想もしていなかった大家さんとの別れをどう描くか、いろいろと悩んだそうです。インタビュー中は大家さんへの思いが溢れて涙したり、芸人らしく笑いを取りに行ったりと、終始「怒」だけがない「喜哀楽」な雰囲気で進行しました。なお、こちらのインタビューはストーリーの重要な部分に触れているので、『大家さんと僕 これから』を読んだ後にお読みください。

→『大家さんと僕 これから』を読む前に読む 矢部太郎さんインタビュー(1)はこちら。

『大家さんと僕 これから』(矢部太郎/新潮社)

■大家さんとの別れのシーン

――まさか連載中に、大家さんがお亡くなりになるとは思っていなかったわけですよね。

矢部 はい。連載する前に、最初は大家さんがお元気な明るい話、途中からは入院する話にしようと構成を決めたんです。だから全然……

■ユートピア漫画にはしたくない

――ベストセラーの続刊ということで、描いているときプレッシャーはなかったんですか?

矢部 構成を決めてその通りに描いていたので、プ…

2019/8/3

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『大家さんと僕 これから』を読む前に読む、矢部太郎さんインタビュー!「もう描けないかなと思っていた」

 高齢の大家さんと、同じ家の2階に住む芸人の矢部太郎さんの心温まる交流を事実に基づいて描いたフィクションマンガ『大家さんと僕』。80万部に迫るベストセラーとなり、第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞、さらに番外編『「大家さんと僕」と僕』も出版されるなど、人気を集め続けている。

 7月、ついに続刊『大家さんと僕 これから』が発売された。作者の矢部さんは、いったいどんな思いで「続き」を描いたのだろう? 「『大家さんと僕 これから』を読む前に読む」インタビューです!

『大家さんと僕 これから』(矢部太郎/新潮社)

■「もう描けないかな」と思っていた

――以前、矢部さんは「続編は描かない」とおっしゃっていましたよね。

矢部 最初に本を出したときは、僕が伝えたいと思っていた大家さんのユーモアあってかわいらしいお人柄など、描きたいと思ったことは描けたという気持ちがありました。でも、「もう少し描けるかな」とはずっと考えていて。あるとき先輩に「続編描かないの?」と聞かれて、「週刊誌での連載の話があるんですけど……でも……」と答えたんです。そうしたら「描いたら大家さん、喜…

2019/8/1

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大家さんと僕 これから / 感想・レビュー

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本読みたぬき

前作より老いと死に正面から向き合っていてせつない。戦争、離婚を経験し、子供のいない大家さんだけど、人生の最後に年下の彼氏と半同棲(?)して素敵な漫画になり、沢山の人に愛された大家さんは幸せだったのだろう。樹木希林主演で映画が観たかったな。大家さんと希林さんに合掌。

2019/08/05

吉田あや

「矢部さん、湿っぽかったわ。」大家さんと一緒に泣き笑いしながらそう言いたい程に優しくて温かくて切なかった。人の好意やお節介は匙加減が難しく、人によっては煩わしいものでしかないこともあるけれど、大家さんのお節介はいつも奥ゆかしい優しさに包まれていて、心の澱が浄化されるように可愛らしい。戦争という悲しい時代を過ごし、様々な喜びや哀しみを経てなお人への想いを大切にした大家さん。そんな大家さんだからこそ矢部さんという素敵な店子さんとの日々という人生のプレゼントが用意されていたんだろう。

2019/08/04

あっか

今日発売の新刊で、完結巻。号泣です…!最後が分かっているからどんどんどんどん切なくなっていく様子に胸を締め付けられるようでした…大家さーん!!泣 時々出てくる小さな手の描写が切なくて…全編を通して本当に、矢部さんが大家さんのために書いているんだなあということが伝わってきました。はぴいばすでい、血のつながらない親族のところが特に好き。最後まであったかくて優しくて、時々思わず声に出して笑っちゃうほど楽しいです。大家さんの天然最高!

2019/07/24

mukimi

暑くて忙しくてギスギスした心にゆっくり染み渡る、優しい本。あらゆるものはいつか終わるから美しい、誰とでもいつか別れが来るから優しくなれる。その事実を大切に胸の中に持って生きていきたいと思う。「あなたに出会ってからいいことばかり」という出会いにはとても憧れる。でもそれは自分次第。ふふふと笑える人の一面に気づける余裕を持ちながら人に出会っていきたいものだ。

2019/08/18

新手田 円花@芸術を超越するレアル感☆彡

そうきましたか。最後の方は切なげで矢部さんの優しさに涙が出そうです。大家さんのお友達への本送付の部分は、中々でしたが、お礼の品が届く過程が見事です。また、あとがきの大家さんのダメ出しも大家さんの暖かな愛情を感じてしまいました。楽しい作品を完成されて矢部さんと大家さんにありがとうと心から申し上げさせていただきます。大家さん、安らかにww

2019/08/04

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