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1ミリの後悔もない、はずがない

1ミリの後悔もない、はずがない

1ミリの後悔もない、はずがない

作家
一木けい
出版社
新潮社
発売日
2018-01-31
ISBN
9784103514411
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ジャンル

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椎名林檎も羨んだ才能の持ち主、期待の新人作家・一木けいインタビュー「どんなに苦しい状況下でも、光は射すことを伝えたい」

『1ミリの後悔もない、はずがない』 (新潮社)

「第15回女による女のためのR-18文学賞」で読者賞を受賞し、1月31日(水)に発売された小説『1ミリの後悔もない、はずがない』(新潮社)でデビューした新人作家・一木けい。彼女の才能は、あの椎名林檎をもってして「悔しいです」と言わしめたほどで、単行本の帯には椎名林檎のコメントが寄せられた。そして、発売当日に即重版がかかり、SNSでも大きな話題を集めている。

 そんな気鋭の作家・一木けいとは、いったいどんな人物なのか。そして、本作にはどんな思いがこめられているのか――。

一木けいさん

■自分へのカウンセリングのつもりで生み出した作品  本作は読者賞を受賞した短編「西国疾走少女」を皮切りに、「ドライブスルーに行きたい」「潮時」「穴底の部屋」「千波万波」と、全5編が収録されている連作短編小説集だ。物語は由井(ゆい)という女性が、中学生の頃を思い出すシーンから幕を開ける。当時好きだった同級生・桐原(きりはら)との淡い恋、ままならない家族との関係、理不尽な教師、同級生からのいじめ……。彼女を取り巻いていた環境…

2018/3/4

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1ミリの後悔もない、はずがない / 感想・レビュー

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starbro

5月の第一作は、インパクトのあるタイトルの本作です。王様のブランチのブックコーナーで紹介されたので、図書館に予約し、ようやく読めました。一木 けい、初読です。青春恋愛連作短編集、オススメは、第15回女による女のためのR-18文学賞読者賞受賞作『西国疾走少女』です。次回作も期待しています。 

2018/05/01

風眠

会う前からもう、別れる時のことを考えてしまう。何着て行こう?髪、変じゃないかな?何話そう?もうすぐ会える!って心が華やぐのに、でも今から何時間後にはそれぞれの家に帰っているんだな、とか、別々に眠るんだな、とか、そんなことを考えてしまう。複雑で、面倒くさくて、この何となく寂しい感じを何と呼べばいいのだろう。ただ幸せなだけじゃない、どちらかと言えば不幸かもしれない。なのに何故、私はあの人じゃないとだめなんだろう。いつか私にも、あの人に対して後悔する日が来るだろうか。理屈じゃなく求めてしまう、恋心というものを。

2018/05/22

うっちー

今後が楽しみな作家さんです

2018/05/14

ろくせい@やまもとかねよし

女子中学生の恋愛を軸とした5つの物語。男と女や大人と子どもの対比のなか、女性の性や人間関係をもちい物語は展開。本書全体の意識は掴みかねる緩い雰囲気だと感じながらも、しっかり心に残った。しかし残ったそれをうまく説明できない。主題は自己の利己と利他の調和だろうか。自己の利己は他者を外に追いやる。一方、他者からの利他的おもいやりは、荒んだ自己をも支え、支えられた自己は利他的思いやりを発する。。捉えきれていない印象。しかし、これは確信。本書意識を過不足なく表すのは「1ミリの後悔もない、はずがない」。表題に感服。

2019/07/27

utinopoti27

人生はある意味選択の連続だ。様々な岐路における判断の積み重ねの上に今の自分がある。その多くは正解も不正解もない。ただ、違う自分を生きられたかもしれないという後悔は、拭いきれない澱となって心に溜まり続ける・・。由井と桐原、二人の恋愛と、そこに絡む者たちの人間模様を綴る本作。時の流れの一瞬々を、慈しむように掬い上げる構成の妙は、それぞれの関係性に潜む足場の危うさや、鮮烈な驚きを見事に浮き彫りにする。とりわけ、痛みとその奥にある仄かな希望を、甘美な余韻に変えて収束するラストの手際は鳥肌モノ。驚異の新人が現れた。

2019/05/17

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