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吃音: 伝えられないもどかしさ

吃音: 伝えられないもどかしさ

吃音: 伝えられないもどかしさ

作家
近藤雄生
出版社
新潮社
発売日
2019-01-31
ISBN
9784103522614
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「吃音: 伝えられないもどかしさ」のおすすめレビュー

からかいに耐えられず自殺未遂も――吃音当事者が抱く“伝えられないもどかしさ”

『吃音 伝えられないもどかしさ』(近藤雄生/新潮社)

“朝が来るのが怖くて眠れない。寝ずに朝を迎えたところで、問題は何も解決しないのに。時間を止めて、眠りたい”

 そんな悲痛な叫びが心を締め付ける『吃音 伝えられないもどかしさ』(近藤雄生/新潮社)は、世間からのスポットが当たりにくい吃音当事者の現状や彼らの心の内に迫った、渾身の1冊だ。

「吃音」とは、どもって言葉が上手く話せない症状のこと。周囲からは重大な問題だと受け止められにくい傾向があるが、当人にとっては深刻な悩みとなり、時には命を落としてしまうほど苦しんでしまうこともある。

■吃音が起こるメカニズムはまだ解明されていない――

 本書の著者である近藤さんも、長い間吃音に悩んできた。兆候は小学校時代に表れ始め、10代後半には話すときに喉が硬直して発声できなくなることが増えていったという。

“たまたま音やタイミングが合い、言えそうだと思った語を、たとえば「チーズバーガー」という語を、それを食べたくなくとも発することになるのである。言い終わると常に全身が疲労感に襲われた”

 ファーストフード店頭での注文の経験…

2019/3/17

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第2回「Yahoo!ニュース|本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞」決定! 大賞はブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 全ノミネート作を紹介!

 Yahoo!ニュースと、書店員が「面白かった」、「お客様に勧めたい」と思った本への投票で決定する「本屋大賞」が連携した「Yahoo!ニュース | 本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞」。

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■第2回「Yahoo!ニュース|本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞」大賞受賞作『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ/新潮社)

 本書は、イギリスに住む、中学生の息子と日本人の母親との日々を綴るノンフィクション。「元底辺中学校」へと進学した息子が直面する格差や差別などの問題を、親子二人三脚で乗り越える、落涙必至のエピソードが満載の作品だ。

 投票した書店員の推薦コメントは、

恥ずかしくなるぐらいに、学ぶべきことが多い一冊でした! この本をいつでも読めるいろいろな場所に置いて、できる限り多くの子どもたちに読んでほしいです。

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2019/11/7

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吃音: 伝えられないもどかしさ / 感想・レビュー

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ある方は吃音がある為に自殺してしまっていたり。。。吃音がある為に仕事を変えなければいけなかったりと想像以上に厳しくて辛いことも書いてありました。読み終わった今でも考えるのだけど、吃音の方と話す機会があったとして言葉がなかなか出ない時に私はどうするだろう?言葉が出てくるのを待つか、それとも状況を見て出てくるであろう言葉をこちらから言った方が良いのだろうか?と。

2019/08/26

こばまり

発語の不自由さだけなのに、いや、発語の不自由さだけだからこそ、他者から理解されにくい生きづらさがあるのだと教えてくれる。著者の半生と、そんな著者に心を開いた当事者たちの境遇が読ませる。

2019/04/30

おかむら

新潮45発のノンフィクション。吃音の症状のある人は100人に1人だそうです。そしてこんなに医学が発達してるのに未だに原因も解明されず治療法も確定していないそう。精神障害なのか身体障害なのか、または障害ではなく個性なのか、現場現場で対応がまちまちな現状。人と話すというコミュニケーションの基本にここまで苦痛や怯えを伴う吃音者の世界を全く理解していなかった。読んで良かった。「英国王のスピーチ」をまた観たくなりました。

2019/08/29

小木ハム

吃音を発症するのはおよそ20人に1人。うち8割は成長とともに消えるが残り2割は消えずに残る。どんな集団にも概ね100人に1人、つまり1%の割合で吃音者がいるという。男女比は4:1で男性に多い。あなたが『些細な問題』と捉えている事は、別の人にとっては『生死に関わる問題』である。陽気なキャラクターだった飯山さんの自死のショックは計り知れない。一人一台スマホの時代で、マイノリティの苦しみは認知されやすくなっている。沢山の人に読んでもらいたい本です。自分は何ができるだろう。漫画描くかな。

2019/12/05

スノーマン

吃音にも色々なケース、緊張を強いられ吃音が顕著に出てしまう場合や、小さい頃より大人になったほうがひどくなる人も多く、言葉が伝わらないことに落ち込んで自殺まで思いつめたり、または職場の人に叱責されたりすることも多いとのこと。高橋さんを始め努力を続ける人たちのことも。私の子供時代を振り返っても、学校で『大きな声でハキハキ』発表すること、小さい声だと叱られ、練習して堂々と流暢に話すことが求められた。まず、こういう『当たり前』が減っていくことを願う。

2019/08/30

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