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オーバーヒート

オーバーヒート

オーバーヒート

作家
千葉雅也
出版社
新潮社
発売日
2021-07-09
ISBN
9784103529729
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ジャンル

オーバーヒート / 感想・レビュー

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buchipanda3

前作「デッドライン」では修論の締め切りにギャーと言っていた主人公が、今作では40歳の中年となり、大学の准教授として指導教官になっていた(併録作ではハッテン場が再び描かれていた)。そんな彼の大阪での日々の生活で頭に浮かんだ思念が日記のように言語化されて綴られる。彼がいつも尖った自負心を見せながら、パートナーの晴人に対してふいに小心な一面が出てくるギャップが印象的だった。抽象的な言語の不満と不安が過熱して具体的な肉体への衝動を求めたのだろうか。それでも過去と現在を巡るうちに冷静になり一歩進めたのかなと思えた。

2021/07/13

しゃが

今期の芥川賞候補作品。が、好みではなく、分からず、流し読みだった。主人公は東京への愛惜を抱きつつも、京都の大学で教鞭を執り、わざと大阪に暮らし、年下の恋人がある哲学者〇〇さんの日常を描く。大阪はゆるやか形而下的なものと形而上的ものの揺らぎを包み込む空間なのかもしれない。

2021/07/10

いっち

主人公は京都の大学で准教授をしているが、住むのは大阪。東京に住んでいた主人公は、「関西の東京」という理由で大阪を選ぶ。「オーバーヒート」には、2つの意味があると思う。1つは主人公の運転していた車がオーバーヒートしたこと。もう1つは、「太陽エネルギーを我が身ひとつに浴びるだけでカネが生じるなら、どこでも生きていけてどこで死んでもいい」というオーバーヒートした抽象論。 男性同士の性描写が生々しい。40歳前後の主人公が、若い男に女々しく嫉妬し、涙ながらに怒りをぶつけるさまは、情けなさと同時に人間臭くて良かった。

2021/07/10

Kanako

哲学的な内面世界と、生物的欲求を直球に発散する性描写のコントラストに、どう受け止めたらいいかぐらぐらする。相手への愛ではなく、雄としての性的欲求が悪びれもなく前面に出ている。それこそが人間なのかもしれないけれど、何だか嫌悪感というかざらりと心を撫でられた感じだ。主人公の内面で言葉がどんどん構築されていき、その哲学的な言葉は面白かったし、それが圧倒的な現実を前に時折崩れる様は痛々しくリアルだった。

2021/07/14

Fondsaule

★★★☆☆ 「オーバーヒート」と「マジックミラー」 千葉雅也さん、また、ゲイと哲学の話。 知らないことを教えてくれる。

2021/07/11

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