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地中の星

地中の星

地中の星

作家
門井慶喜
出版社
新潮社
発売日
2021-08-26
ISBN
9784103542216
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ジャンル

地中の星 / 感想・レビュー

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trazom

昭和二年に開業した東京の地下鉄。早川徳次の情熱、土木工事の苦労、五島慶太との協力と競争などの物語が綴られている。著者の作品は、いつも、とても見通しが良くて出来事の一連の流れがよくわかるが、魂が震えないのがちょっと寂しい。日本初の地下鉄に対する経営者の苦労、現場作業員の葛藤には、もっと濃い人間ドラマがあったはずだ。戦時下とは言え国の調停で「営団」という八官二民の体制に収束する結末は、中島みゆきさんの最後の歌を聞きながら、いつも涙が止まらなかった「プロジェクトX」の感動のエンディングとは、余りにも落差がある。

2021/09/28

ゆみねこ

「東京に地下鉄を走らせる」資金も経験もない一人の男・早川徳次が誰もが不可能だと嗤った事業を成し遂げた。帯の「昭和二年のプロジェクトX」は言い得て妙!名もなき職人たちの仕事への誇りと矜持、とても興味深く読了。

2021/09/20

のぶ

本の帯に「昭和二年のプロジェクトX物語」とあったが、まさにその通りの話だった。東京に初めての地下鉄を開通させ、その後の発展を描いていた。主人公のひとり早川徳次はロンドンで地下鉄を体験し、東京でも地下鉄を通したいと夢見ていた。財界大物と技術者たちの協力を取り付けていく。上野―浅草間が最初の区間としてスタートする。工事は苦労の連続。何とか開通にこぎつけ、その後路線は延伸していく事になる。昭和初期戦前までの発展を綴っているが、そこには徳次の熱い血が流れていて、活字を通してそれが伝わってきた。

2021/09/15

いたろう

地上の星ならぬ、地中の星。日本初の地下鉄、現在の銀座線を作った男たちの物語。話の中心人物は、当時としては途方もない事業であった地下鉄の開設に東奔西走した早川徳次だが、地面を覆う「覆工」、掘削工事、コンクリート施工、電気設備と、それぞれのプロフェッショナルの技師たちが物語を繋ぐ。そのプロ意識に胸が熱くなる。銀座線は、新橋から更に品川を目指すはずが、何故、新橋で方向を変え、渋谷に至るのか。この小説を読んで、その事情もよく分かった。銀座駅に「地下鉄の父」早川徳次の胸像があるとは知らなかった。今度、探してみたい。

2021/10/12

TakaUP48

この本の読書工事は、やや手間取った。前半は、2つの私鉄再建をさせ日本に初めて地下鉄道を目指した早川徳次の話。中盤は、現場総監督・道賀竹五郎と土留&杭打ち、覆工、掘削、コンクリート施工、電気設備の各現場での苦闘をしっかりと描く。エンドレスバスケット、ベルトコンベーヤーは、現場の発明だという。浅草ー上野間が開通。五島慶太も2番手として猛追。新橋で両社が連結。五島は早川の会社の買取りを狙う。間に入ったのが、鉄道省・佐藤栄作で両社手を引け!結局、2社合併の営団地下鉄になる。渋谷がまだ田舎だった時のときのお話だ。

2021/10/06

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