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イニュニック: 生命 アラスカの原野を旅する

イニュニック: 生命 アラスカの原野を旅する

イニュニック: 生命 アラスカの原野を旅する

作家
星野道夫
出版社
新潮社
発売日
1993-12-01
ISBN
9784103956013
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イニュニック: 生命 アラスカの原野を旅する / 感想・レビュー

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キジネコ

エスキモーの猟師クリアランス・ウッドという強烈な個性の登場でこの「生命」と題された本が締めくくられます。彼は私達の価値で照らせば、まるで「死に神」の様な男ですが極北の大地に立つ彼は一瞬の風そのものでした。死を星野道夫が語ります、死を語れば生が浮き彫りになります。私達と極北に生きる生命との間にある決定的な違いは、死は終わりではなく始まりだということに、循環し続ける風だということに一片の疑いも抱いていないことにあります。言葉や信仰を超えて生命が自然であることの役割を果たす傍らを伝説となった風が過ぎていきます。

2017/12/21

Jun Shino

やっぱり星野道夫かっけえ!アラスカの大地や海や川、グリズリーやカリブー、ムース、森の風景などが脳裏に広がる。さらに憎いくらいロマンティックで哲学的で、心に食い込んでくる文章。氷河期の海面低下で出来た平原ベーリンジア。マンモスを追うライオン、ユーラシアからアメリカに渡るモンゴロイドの想像、カリブーの大移動、ほか多くがロマンを掻き立てます。 「ブルックス山脈の夜の谷は、タイムトンネルをくぐり抜けるのに苦労はいらなかった。今が一万年前だと思えば、私たちはそのまま洪積世の中にいた。」 たまりません。

2020/05/09

Look

著者の自然に向き合う姿がいい。こういう生活をしてみたい、と憧れてしまう。ただ、本としては少々淡々としすぎており、物足りない気も。もっと具体的な情報を入れて長くして欲しかったな(初出の媒体の雰囲気に合わせたものだろうから、仕方ないとは思うけど)

2015/08/10

Junko ama NANA

星野道夫の目、言葉を通して語られるアラスカという宇宙が、私ともきっと繋がっているはずと考えることは、私も命を受けた生き物のひとつであると覚醒することだ。

2021/05/30

ぼや

読み終わった!けどまだ読み終えてないような感じ。ずっと読み続けたい。星野道夫さんの本は文章がきれいで優しくて公平で、読みながら涙が出そうになった。なんで私は星野道夫さんが大好きなんだろう。会ったこともないのに。

2018/02/18

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