KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

神様が降りてくる

神様が降りてくる

神様が降りてくる

作家
白川道
出版社
新潮社
発売日
2015-03-20
ISBN
9784103994039
amazonで購入する

神様が降りてくる / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ミカママ

読友さんたちが絶賛してらした作家さん。私自身は彼が生前お付き合いをされた女性周辺のエッセイでしか(お名前すらも)存じ上げなかった。奇しくもこれが遺作だそうで。おそらくご本人が主人公に自分を投影された部分があるんでしょう。結論から言うと、私はこの主人公みたいな男性は生理的にダメ。そのせいか読み進めるのが苦痛でした。ラストも、初めから見えていたかな。ハードボイルドとしては面白いんでしょうが、あちこち設定に無理もあるように思う。また機会があれば読んでみます、白川さん。

2015/04/27

タックン

白川さんの遺作。沖縄の戦後史に運命を踊らさせられた父・母・娘の悲しい物語。娘・里奈のキャラ設定がよかったので始めの禁じ手の恋愛は羨ましくも微笑ましくもあった。謎の真相に近づくにつれきな臭くなってきたけどハードボイルドにしては大人しくて表紙抜けした。最後のそれはないでしょう・・・・でも何か意味があったのかな?始めから最後まで題名の(神様が降りてくる)が漂ってる。白川さんはやっぱドラマ化した(天国の階段)が最高傑作だったのかな・・・・・。

2015/08/02

こうじ

⭐️⭐️⭐️⭐️4/5 面白かった(*^_^*)神を信じますか?いい事があれば信じたいし、悪い事があるといないよなぁと思ってしまう^_^;でも、この広い海のようなネット世界で読書メーターの人達との出会いも神様からの導き?^_^言い過ぎかな?^_^最期はやられました。面白かった^_^ユア・チーティン・ハート聴きたくなりました(*^_^*)

2015/08/02

あすなろ

故白川氏の遺作。ハードボイルドとは、男の身勝手なロマンチシズムと哀愁を描く虚構と考えているが、優れた書き手が亡くなったと追悼の意を称します。最後に選択されたのは、沖縄戦後闇世界。その折り込みと結末づけに違和感無くはないが、遺作としてのみならず、深く余韻残る作品。沖縄戦後闇世界史の独特さを知る。作品として少し長いか?否、白川氏の作品は長編多く、残念ながら筆力及んでいない点あるのであろう。繰り返すが、ハードボイルド界は、惜しい書き手を亡くしたものだと、独りジャズをBGMに胸躍らせ、かつ、哀しみながら読了した。

2015/05/03

じいじ

 予期しない驚愕の結末で、呆然とする気持ちを鎮める時間が必要でした。主人公は、無頼派と世間では言われているが、実はシャイでフェミニストの中年作家の榊。マドンナは沖縄生まれ、美人で東大出の才女30歳里奈。物語の根底に流れるテーマは、戦争の爪痕を今も残す「沖縄問題」。著者が陰湿なドキュメンタリではなく人間ドラマとして描き上げた力作で、どんどん引き込まれてしまう。白川小説得意の大人の一途で純情な「恋」が同時に進行する。白川小説の魅力は「筋」の面白さにあるが、私は白川道が描く、中年男性の純真無垢な恋が好きである。

2015/04/20

感想・レビューをもっと見る