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トロムソコラージュ

トロムソコラージュ

トロムソコラージュ

作家
谷川俊太郎
出版社
新潮社
発売日
2009-05-01
ISBN
9784104018055
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トロムソコラージュ / 感想・レビュー

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masa@レビューお休み中

常に人は何かを考えている。何も考えていない時間などないかのように、浮かんでは消えていく無数の泡のようなとりとめのない言葉を紡ぎ続けている。谷川俊太郎も同じではないだろうか。とめどなく溢れる思考の一部を切り取ったらこんな詩ができたという感じに見えてしまうのだ。谷川は、これを長い詩と言っているが、詩というよりも物語や小説に近いのではないかと思ってしまう。ただ、なんとなく始まって、なんとなく終わる感じは、人間の思考状態と似ていて、小説とは異なるものなのかもしれない。浮かんでは消える泡沫でしかないのかもしれない。

2012/12/25

榊原 香織

題名は、ノルウェーのトロムソで一気書きしたから。 この人らしい詩

2022/07/31

sk4

道尾秀介兄ィがオススメの詩集。 谷川俊太郎先生がノルウェーのトロムソという土地で試みたコラージュ的な言葉のアート。 美しい画像と共に綴られる、美しい詩。「私は立ち止まらないよ」 ・・あとがきによれば、この作を機に少し長めの詩にチャレンジしてみたとのこと。なるほど、何やらストーリーを伴った(ような)言葉たちが、私を思考の奈落へと突き落とす。 「絵の底知れぬ奥行き」それは言葉にもあると思う。 『詩人の墓』と『詩人の墓へのエピタフ』で、特にそう感じた。

2013/08/13

らったった

深夜のトイレでひっそりと読み終えました。他の作品も読んでみます(^^)

2016/06/22

寛生

【図書館】今までにないような文体。が、やはり、谷川のコトバが自然にこちらの読み手の口から音をださせる。視覚だけではなく、自然とコトバが舌から音となり、読み手への聴覚へ働きかける。全身をつかって詩を謳う。魂が桃の実を熟す。孤独な詩人は、孤独な読み手と共に詩集を感性をもって繋げていく。「私は立ち止まらないよ/私は水たまりの絶えない路地を歩いていく・・・居眠りしている自分自身を歩いていくよ」と謳い、「私は負けないよ/社会になんか負けないよ」と続ける音感から、勇敢な詩人の姿が見える。谷川が撮った写真がとてもいい。

2014/06/11

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