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浄瑠璃を読もう

浄瑠璃を読もう

浄瑠璃を読もう

作家
橋本治
出版社
新潮社
発売日
2012-07-01
ISBN
9784104061136
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あらすじ

江戸時代に隆盛した一大文学ジャンル浄瑠璃。その登場人物は驚くほど現代人に似ている。『仮名手本忠臣蔵』『義経千本桜』から『冥途の飛脚』『妹背山婦女庭訓』まで、最高の案内人とともに「江戸時代的思考」で主要作品を精読。「お軽=都会に憧れてOLになった田舎娘」など、膝を打つ読み解きが満載。浄瑠璃の面白さを再発見!

浄瑠璃を読もう / 感想・レビュー

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はちてん

人形浄瑠璃、文楽は芸であって読むものではなく(舞台)見るものという大前提があると思う。思うけれど、ある程度の知識がないと楽しみが薄れるかもしれない。そういう意味で、橋本治の解説は解りやすいし深い。昔は芸の側に『形』があるように見る側にも『ご存知の…』があったのだと思う。 他に浄瑠璃解説本「浄瑠璃素人講釈」「文楽の研究」などが面白い。

2013/04/19

ky

浄瑠璃を人々に知ってもらいたいという著者の思いが伝わってくる。役者ではなく人形だからこそ伝わるものがありそう。ますます現物を見たくなる。忠臣蔵、千本桜、菅原伝授が三大浄瑠璃。歴史から題材を得ているが、史実とは違う話、江戸時代の大坂の町人たちが受け容れられるものに仕立てられている。お軽勘平はオフィスラブ、親の与一兵衛の段の「金」という字は47回登場、苅屋姫と斎世は菅丞相失脚をよそにラブラブ、梅、松、桜は三つ子ドライバー、桜も八重もヤンキー。国性爺合戦はアクションファンタジー、冥土の飛脚は哀れな恋の物語。

2017/08/27

昭和っ子

人形浄瑠璃を貫く価値観は「人に聡くあれ」という事。今と違い情報量の少ない中で、自分に関わる人の情報の断片を耳にしただけで「核心」にピンとくる様、自分の経験を洗い直して情報分析を可能にしておく。その状況認識において決断しても事態が打開されない時は、ひとり「覚悟」を決める。だから「人形浄瑠璃の悲劇は唐突にやってくる」。その様が「まず決断、覚悟。そうすれば説明は後からついて来る(はず)」と短絡して近代日本人のアイデンティティとなり、軍国主義の総力戦へ突き進んでしまった理由なのでは、と明言してあり、心惹かれた。

2012/10/09

びぃごろ

三代浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」「義経千本桜」「菅原伝授手習鑑」違う角度からの解説が面白い。  中国の廿四孝は子どもに自虐をすすめる無茶なもの…「本朝廿四孝」  源平合戦がシンデレラ姫の話になっている「ひらかな盛衰記」  近松の時代物「国性爺合戦」は中国人とのハーフが主人公。  近松の世話物「冥途の飛脚」父親が再婚し家に居づらくなった地方の若者が、都会でビジネスマンになったもののキャバクラ通いでお金が無くなる話。  「妹背山婦女庭訓」有名な道行恋苧環の段は歌舞伎で見た。著者が眠ったという山の段を見たい。

2014/07/09

くさてる

古典の教養に乏しい私には難解な部分も多かったけれど、歌舞伎などの素養がある人には刺激的に面白い内容であることはひしひしと伝わってきた。それくらい、ここで語られる古典の物語構造と解題はエキサイティング。そして素養が無い私でも「冥途の飛脚」の章はガツンときた。ああ、これはこういう話なのだ、こういうことを語っているのだという事実に目を開かされる思い。つまり、理屈が人を感動させる感覚を久しぶりに味わった。これだから橋本治は素晴らしい。

2012/08/22

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