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草薙の剣

草薙の剣

草薙の剣

作家
橋本治
出版社
新潮社
発売日
2018-03-30
ISBN
9784104061150
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草薙の剣 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

世代が違う6人の男たちの人生。それぞれの親やそのまた親まで遡りながらなので、途中まで多少混乱したまま読み進む。連れ合いとの関係も加わり、また、どこかで人生が重なっていたり・・時代背景もしっかりあって『多くの日本人の普通』を描くと多分こうであっただろうと。当たり前にそこに生きてきた人生がしっくりくるのだ。何も変わったことは無い。けれど、たしかに「あゝ、そうだった。」と思わせてくれる。ー本当にごく普通のリアルな日本人の心の100年は嘘じゃないー

2018/05/04

starbro

橋本治は、学生時代からずっと読み続けている作家です。著者の作家40周年記念作品、タイトルから歴史小説かと思って読み始めましたが、全く異なり、戦後ノスタルジー市井の人々の物語でした。但し、本書は橋本治らしさが全く感じられず、橋本治も老いた感じがします。

2018/04/18

KAZOO

物語なのでしょうがどちらかというと昭和の時代を主人公たちを狂言回しにして振りかえっているのではないかと感じました。物語の主人公たちは数人いるのですが、私はどちらかというとそこの出来事が印象に残って自分がこの小説の中にいるような感じを受けました。私にとっては印象に残ります。

2018/09/14

fwhd8325

これは、私の物語なのかもしれない。次々に語られる出来事は、確かにそこに私もいた。だからなんだではなく、そこにいたことがこの物語のポイントでもあると思う。そこにいた私は、彼らと同じように感じたこともあるが、その出来事の中には忘れ去ってしまったものもあることに自分が情けなくもある。そして、それが今の日本の姿でもある。不思議な想いがぐるぐる回っている。

2018/08/05

クリママ

1945年生まれの作者。一番年上が1953年生まれで、10歳ずつ年齢の違う6人の男、その両親、兄弟、妻の、戦中、戦後から現代にかけての物語。名前、時代が交錯し、わかりにくく思うところもあった。同時代を生きてきたとはいえ、彼らとは環境がずいぶん違い、感情移入することは難しかったが、実際の出来事に、あとから振り返ればそうだったと思うものの、その時には何も感じす考えずに暮らしてきたのは同様だったかもしれない。客観的に淡々と続く文章。草薙の剣を使うべき時はいつなのだろう。

2021/02/10

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