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兵士は起つ: 自衛隊史上最大の作戦

兵士は起つ: 自衛隊史上最大の作戦

兵士は起つ: 自衛隊史上最大の作戦

作家
杉山隆男
出版社
新潮社
発売日
2013-02-18
ISBN
9784104062058
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兵士は起つ: 自衛隊史上最大の作戦 / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

3.11大震災の救援にあたった自衛隊各部隊の記録。まず何よりも優れているのは、本書のルポルタージュとしての姿勢と文体である。過剰に感情移入することなく、というよりは極力客観性を保ちながら、それでも行間から溢れてくる強い共感性。むしろそれは読者をも巻き込む一体感と言っていいのかもしれな い。「千年に一度の日」では、多賀城駐屯地の隊員たちを語る。彼らは自らも被災しながら(とりわけ津波)、文字通り不眠不休で救援活動にあたった。凄まじいばかりの精神力と使命感である。続く「七十二時間」では、彼らの秘めた⇒

2024/03/04

おしゃべりメガネ

わかってはいましたが、やっぱり東日本大震災を扱った書籍を読むと、胸がいっぱいになりますね。タイトルや副題にあるとおり、自衛隊からの目線で綴った一冊です。とにかく国民を守るためを貫きとおす自衛官のプロ意識にひたすら頭が下がります。一人でも多くの命を救うため、一人でも多くのご遺体をご家族のもとへお返しするため、戦い続ける自衛官の姿に涙が止まりません。被災地の方々とのふれあいも、これまた涙を誘います。皆さんにだって家族がいたのに、そんな家族との安否確認もできぬまま、ひたすら任務に従事していた姿にまた感動です。

2019/12/28

ケイ

間違いなく読めば感動する。自分が津波に流されながらも、なんとか逃れ出すや否やすぐに救出作業に取りかかった隊員たち。原発が最悪の状況にならないように、正しく恐れながら命がけで作業に従事した隊員たち。阪神淡路大震災や、サリンの時は、動きたくても迅速に動かせてもらえなかった自衛隊が、有事の際の救出活動を想定して日々訓練されてきたから、反射的に行動できたのだろう。タイトルに「兵士」という言葉をつけることで、余計な反発も生むかもしれないのではと心配になる。

2016/03/11

ユザキ部長

任務はいざという時の準備。この準備こそが非常に大切だと常日頃から思う。公私ともに。いつだって準備。その準備は訓練かも知れないし待機かも知れない。心がまえ。そして 国防はとても尊い事。我々はもっともっと沢山自衛隊の方々を知るべき。〈事に望んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め、もって国民の負託にこたえる〉自衛官。感謝。

2015/02/11

ゆみねこ

自らも被災しながら、命令一つで災害の現場に赴いた自衛官たち。多賀城の駐屯地に向かう途中で津波に飲み込まれながらも、市民の命を救った方々。家族の安否を気遣いつつも顔を見に戻りもせずに被災地に向かった隊員たち。この本に書かれたのはごく一部分で、書けないことも沢山あると推察できます。3.11当日にこの本を読めて本当に良かった。近所の自衛隊の駐屯地を通るたびに心の中で感謝したいですね。一人でも多くの方に手にしてもらいたい本です。

2016/03/12

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