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小さな貝殻: 母・森瑶子と私

小さな貝殻: 母・森瑶子と私

小さな貝殻: 母・森瑶子と私

作家
マリア・ブラッキン
Maria Brackin
出版社
新潮社
発売日
1995-12-01
ISBN
9784104097012
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小さな貝殻: 母・森瑶子と私 / 感想・レビュー

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ぶんこ

森瑶子さんの作品は、全て読んでいました。それだけに、自分から積極的には、この本を読もうとは思いませんでした。マリアさんに残されたはずの遺産を、父に奪われた事。森さんが幸せな結婚ではなかった事。森さん自身が母親の愛情を得られずに成長し、ご自身の子供を育てる上で、戸惑っていた事。読めば落ち込むとわかっていて、リクエストした図書館本がなくなり、リサイクル本の中から、順番に手にとりました。読んで、マリアさんが父親とそっくりな事に気付きました。夢は子供に囲まれた専業主婦というマリアさん。夢は叶ったのでしょうか?

2014/07/11

浅西マサ

作家森瑶子(本名マサヨ・ブラッキン)を回想して娘さんが描いたエッセイ。暴露本なのかと思いきや、そこには母マサヨでありながら成功した作家森瑶子への愛情と葛藤がバランスよく描かれていた。それにしても、森瑶子の実力があったからといえば当然の報酬だろうけど、作家として成功してからの生活の変わり方(夫が事業に失敗し続けても融資し続け、別荘は勿論カナダに島も購入。あっという間にエコノミーからファーストクラスにの件に、あの頃の出版業界は景気良かった。夢があったなーと圧倒されてしまった。久々に森さんの作品を再読しようかな

2018/10/24

みい

偶然この本が在ることを知り図書館で借りました。かつて青春時代に森瑶子の小説は新刊毎に手に取りフレーズやストーリーが繰り返しになった頃読むのを止めました。芸大出身でバイオリンを弾き、イギリス人の夫と娘を持つこの方を恵まれた数少ない女性だと思っていましたが、デビュー迄、そしてデビュー後の苦しみを知り少し身近に感じました。母と過ごすマリアの章だけが、まあ読めるかなぁという感じでしたが。

2016/04/23

eye

★★★★再読、保存。華やかなイメージの裏の森瑤子であるとか、 丁寧に書いてはいるものの残る素人っぽさだとかは私にとっては二の次で。 どうしたって私の母と重ねてしまうのだ。 森瑤子の訃報を夕方のニュースで報じられていた時、母はわっと泣いた。 「森さんて、ママと同じ年なのよ!」 直接の知り合いでは無い人の訃報でその様になる母は初めてだったし なんだか、見たくないような気がしたのを覚えている。「見てごらん!これがママの夢なのよ!これが森瑤子の叶えた夢なのよ!」 母の夢は叶ったのだろうか。

2011/05/15

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