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明るい夜に出かけて

明るい夜に出かけて

明るい夜に出かけて

作家
佐藤多佳子
出版社
新潮社
発売日
2016-09-21
ISBN
9784104190041
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明るい夜に出かけて / 感想・レビュー

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starbro

山本周五郎賞受賞が決まってから図書館に予約したので、このタイミングで読みました。佐藤多佳子、初読です。優しい青春再生物語、実在の芸人等が多数登場するので、ノンフィクションのような趣です。『明るい夜に出かけて』というタイトルもGOODです!中高生の頃、オールナイトニッポンを聴いていた事を想い出しました。今では夜更かしをしてオールナイトニッポンを聴く元気はありません(苦笑)虹色ギャランドゥに逢ってみたいなぁ!

2017/06/21

風眠

今どきの子は不思議な言葉を使って、何を考えてるのか分からないなぁ・・・なんて思ってたけれど、私だって若い頃はきっと、大人から同じように思われていたんだろうな。あーぁ、私も「けむたい大人」になったなって、何だか残念な気持ちになってしまった。この物語は「チャラくてペラい」今どきの言葉で書かれているけれど、その中身はなかなかに深刻だ。人と繋がっていたい、何かを見つけたい、今どきの子だって、あの頃の私のように悩んだり傷ついたり、不器用ながらも一生懸命なのだ。揺れる心、ヒトカケラの夢、友情も恋も、大切にしてほしい。

2018/01/24

抹茶モナカ

ラジオの深夜番組のハガキ職人だった富山という若者の再生の青春小説。深夜のコンビニでバイトしていると、同じ深夜のラジオ放送のリスナーの女の子が現れる。アルコ&ピースというコンビを知らず、あとがきで実在のお笑いコンビだとわかった。自分の世間知らずを実感。ファン心理が絶妙な筆致で描かれていて、僕自身が好きな作家や芸能人に抱く感覚と一緒で、グッと来た。何かしら、大事なものを持ちながら、生きて行きたい。こういう本に本屋大賞をあげて欲しいな、と、読みながら思った。

2017/05/28

ウッディ

ラジオのネタ投稿に命をかけるハガキ職人、他人と関わることに怖れながらも、自分の存在価値を認めてほしい、そんな若者たちの葛藤が描かれていました。一人、部屋で聞く深夜ラジオが生きがいを与え、世界のすべてになる。そんな作者のラジオ愛が伝わってきた!

2017/08/08

しんたろー

佐藤多佳子さん初読み。接触恐怖症でメンヘラ気味の富山が深夜のコンビニで働く一年の物語…富山の若者口調とマニアックなラジオ愛が炸裂していて、中年オヤジの身としては馴染むまでページが進まないで困った。コンビニの先輩・鹿沢、友達・永川、女子高生・佐古田、4人が絡み合うようになって面白さが判ると、自身の中高時代を思い出して「俺も投稿しまくった時期があったなぁ」と懐かしさ&甘酸っぱさを楽しめた。富山の若者特有の「頭でっかち」感にイラつきつつも共感したし、鹿沢と佐古田のキャラが凄く良くて、今時の青春漫画を読んだ気分。

2019/07/29

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