KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

川端康成・三島由紀夫往復書簡

川端康成・三島由紀夫往復書簡

川端康成・三島由紀夫往復書簡

作家
川端康成
三島由紀夫
出版社
新潮社
発売日
1997-12-01
ISBN
9784104200016
amazonで購入する

川端康成・三島由紀夫往復書簡 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

くみ

タイトル通り三島由紀夫と川端康成のお手紙のやりとりです。本物ですよ。2人仲良いと聞いてましたが、本当に仲良し。三島の甘えっぷりが可愛い。特に初期の頃は文学で世に出たい気持ちが強く三島の押せ押せな文面に気持ちがこもってる。他にも就職試験に落ちたのやら、家族の愚痴やら、一緒に旅行した吉田修一が酒乱で困ったとか。1番笑ったのは三島作成の「入院必需品目録」。川端先生が入院の時に作成したもので、搬入の仕方も指南、更に「松坂屋(月曜定休)で全部揃います」と細やか!!内表紙の2人笑顔の写真がすごく良い、良い。

2018/09/25

マリリン

川端・三島両作家の作品を理解するうえで読んで良かったと思えた一冊。特に三島の「豊饒の海」は自身の宿命を知っていて書いたのか、自ら終焉を構築したのか…。まだ読んでいない多くの三島作品を読みたくなった。両作家の書簡は表現が素晴らしく、読みごたえがあった。

2017/01/08

飼い猫の名はサチコ

ブックオフで偶然手に取った1冊。四半世紀の間に川端康成と三島由紀夫の間で交わされた手紙94通が掲載。 ささやかな近況報告も日本語が美しい。師弟愛が終始流れているので、温かさや思いやりが滲み、最期は自殺と自決で終わる御二人なれど、読んでいてつらくなる手紙はほぼない。高等文官試験の勉強をイヤイヤやっている三島が、勉強を横に置いて、徹夜で金色夜叉を全編読んで、こんな面白い小説があるかしらと感想を述べたり、入院する川端のために細かすぎる入院グッズリストを書いてあげたり、人間っぽさ満載で面白い。

2023/01/04

misui

川端目当てで手に取ったが明らかに三島がメイン。川端にとっては初期は熱っぽい文学青年として自分を慕ってくれ、同業者でありなかば身内でもあった人物があのような最期を遂げるとは、いかに大きな虚無を感じさせただろうか。二人の細やかな気配りがただ悲しい。

2020/10/20

getaya

☆☆☆☆

2016/04/10

感想・レビューをもっと見る