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もうすぐいなくなります:絶滅の生物学

もうすぐいなくなります:絶滅の生物学

もうすぐいなくなります:絶滅の生物学

作家
池田清彦
出版社
新潮社
発売日
2019-07-16
ISBN
9784104231126
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もうすぐいなくなります:絶滅の生物学 / 感想・レビュー

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トムトム

分かりやすい本でした。大絶滅のあとに種の多様性が爆発的に増える。ぶっ壊してから再構築。人類が滅びないように様々な延命処置を続けていても、いつかは必ず来る大絶滅!?うん、私は今日が楽しければ良いさ~♪

2021/05/11

trazom

ネオダーウィニズム批判の急先鋒である池田先生の思いが迸っている。ネアンデルタール人は絶滅したとされているが、ホモ・サピエンスと交雑して現生人類のDNAに遺伝子レベルで存続しているとすると、そもそも絶滅とは何かを考えさせられる。野生生物は狩りの成功率を3割程度にして被食者の絶滅を食い止める知恵を持つが、相手を完全に絶滅に追い込む人間の無知が情けない。76億人という人類の数を、キャリング・キャパシティだとする考えには賛成だ。池田先生らしい刺激的な本だが、途中、延々と絶滅危惧種が紹介される章は、退屈で辛い。

2019/09/19

ロマンチッカーnao

いやぁ、面白かった。僕たちはネアンデルタール人でもあるんですね。人間よりも、賢くて身体能力も高かったネアンデルタール人。滅んだと思ってたけど、その遺伝子は僕たちの中にある。ネアンデルタール人男性とホモサピエンスの女性がセックスをして、子供ができた。その子孫が僕たち。ネアンデルタール人の遺伝子が入っていたから、寒冷期を乗りきれた。歴史上最大の人物はネアンデルタール人の男性とセックスした女性。その女性がいなければ僕たちはいない。人類の寿命。滅びた日本狼の話。最強の生き物はウミガメ。ゾウの話など全部よかった。

2020/01/16

Tomomi Yazaki

それじゃそろそろお暇します、的なノリの軽い題名ですが、実は生物の絶滅について真面目に語られています。生物の進化は絶滅と繁栄の繰り返し。我々人類の繁栄もその結果に他ならない。その絶滅が自然の流れであろうと、人為的であろうと、進化に変わりはない。本書に記載されたレッドリストを見て近年の絶滅種、絶滅寸前の種の壊滅的な数に圧倒され驚きましたが、それもまた進化の過程に過ぎません。人類から見るとその自然破壊を阻止すべきとなりますが、それはただのエゴ。生物は必ず絶滅する運命にあります。それは人類も例外でありません。

2020/11/29

テツ

これまで地球上で夥しい種類の生命が誕生し消え去っていった。ぼくたちが霊長類だなんて自称して傲り高ぶりこの星の上を闊歩する時間なんてきっと地球の歴史上では瞬くような一瞬なんだろう。生物学的な視点で説かれる生物史に触れるとゾクゾクする程の儚さが胸に満ちる。威圧感も憐れみもなく淡々と全ては過ぎ去る。繁栄も衰退も繰り返しながら何の意味もなく生命は存在を維持しようとする。ただその流れの中に泡のように浮かんで生まれそして間もなく沈んで消えていく自分自身。そして人間という種。儚い。儚い。

2020/06/05

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