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ニシノユキヒコの恋と冒険

ニシノユキヒコの恋と冒険

ニシノユキヒコの恋と冒険

作家
川上弘美
出版社
新潮社
発売日
2003-11-26
ISBN
9784104412037
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ニシノユキヒコの恋と冒険 / 感想・レビュー

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さおり

再読。こういう男、いるよね。私も一人知ってて、それは大学生の時友達と一緒に住んでた(けど、付き合ってはいなかった)山本くんなんだけど、無性に駆り立てる男だったなぁ。まぁ彼は、竹野内さんより西川貴教くんに似てたけども。私も、離れて何年も何十年も経ってから、誰かにこんな風に思い出されているといいなぁ、と思ったりして(ざ・さみしがりやさん)。

2014/09/22

masa@レビューお休み中

ニシノユキヒコという男は何者なのだろうか。幻影のように、蜃気楼のようにたゆたうことで生き長らえていたのだろうか。それとも、命をつなぐかすがいは女たちであったのだろうか。数々の疑問が残る。どれも解消も解決もしないのに、この男のことが気になってしまう。この物語は、付き合った女性たちの視点から彼の恋と性癖と、そして人生を描いた作品である。夏美、しおり、カノコ、マナミ、例、昴、エリ子、サユリ、愛、のぞみ…ニシノユキヒコの人生に関わった女性たちが語る。彼女たちの胸の中に棲み続ける、忘れられない大切な人として…。

2012/11/17

おかむー

タイトルからチャラ男のコミカルな恋愛遍歴だと思って読み始めたのは大いなる勘違い、むしろ文学方向の恋愛物語だったね。『よくできました』。ニシノユキヒコと関係した九人の女性の視点から彼の人間性が掘り下げられるかと思いきや、そつなく女性を渡り歩いているようで誰も愛せないその実態は最後まであやふやで掴みきれない。ニシノ本人にも持て余す彼の姿は、頬に涙をペイントした道化のような空虚な笑顔が物悲しい。一線を越えることのなかった姉への愛が悲痛に断ち切られた場所から、彼の心は先へすすんでいなかったのだろうか?

2014/08/02

優花 🍯モグモグ

「ニシノユキヒコ」という人物は一体何者なんだろう?? 本気で誰かを愛さない。常に女性の影が見える。こういう男性は女の敵なんだろうけど、ニシノユキヒコという人物は誰も愛さないから誰からも愛されない。もしも、自分がニシノユキヒコという人間と知り合ったなら彼を愛さないけれど嫌いにもならないんだろうな。きっと最後の最後までニシノユキヒコという人物を知ることは出来ないんだろうな。

2017/08/07

naoっぴ

【@残暑恋愛週間】うーん、ニシノユキヒコってつくづくつかみどころのない男。見た目がよくて会話がうまくて、女性がほっとかないようなイイ男なのはわかるけど、カスミを食べて生きてるような現実感の乏しさは人として物足りない。ニシノくんの内面には暗い何かがあってそれが深く人と関われない原因みたいだけど、まるでそこから逃避するかのようにたくさんの女の子たちに甘えてすがっているように見えるのは…私の読みが浅いのか私がおばさんになったってこと?(^^; それに比べて女の子たちのすがすがしいこと。そりゃフラれるってば(笑)

2014/08/25

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