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おめでとう

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作家
小池昌代
出版社
新潮社
発売日
2013-03-29
ISBN
9784104509034
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おめでとう / 感想・レビュー

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あつひめ

詩というものを、こんなにたくさん一度に読んだことはなかった。短いようで短くない。浅いようで浅くない。小説やエッセイなどより濃厚な匂いを感じさせる。選び抜かれた言葉で表現しているから、リアルであり幻想的なのだろう。作者の置かれた時代や環境が今の時代に生きる私には新鮮に感じられる。

2015/05/26

S.Mori

詩選集です。心に響く良い詩ばかりで、読みながら泣きそうになるのをこらえるのに苦労しました(カフェで読みました)。結婚などのおめでたいことが主題になっている詩が多いですが、病気から快復した喜びや武者小路実篤の作品のように人生論の詩もあります。題の「おめでとう」とは、いろいろなことがあっても、とにかくあなたが頑張って生きていることを、讃えたいという意味でしょう。ひたむきに生きることを讃えた「生きている貝」は忘れられない作品になりそうです。ボロボロになっていた私を夫が台所でぎゅっと抱きしめる所がぐっときました。

2020/10/11

メタボン

☆☆☆★ 中也の「湖上」以外は初めて読んだ詩。中也の詩はリズムがあって好きだ。卒業証書を丸めて未来をのぞく谷川俊太郎の「卒業式」、よる やる という素朴さがたまらない草野心平の「或る開墾者の新婚日記」、何故か元気が出る武者小路実篤の「もう一息」、うんこをするという行為がかくも幸せなことかと感じる高見順の「喜び」、すがすがしい気持ちになる新川和江の「元旦」、はっとさせられる瞬間を言葉で紡いだ室生犀星の「たまゆらびと」が特に良かった。

2016/07/02

田中寛一

これも朝イチで紹介されていて借りて読んだもの。普段なかなか詩集に触れる機会がないので、いいきっかけを与えてもらった。30数編の詩の作者の中で名前を知っていたのは4分の1くらい。誕生、卒業、結婚など詩に取り上げられていた。編者によるその作者の状況を踏まえた簡単なコメントやその作者の紹介もあり、ありがたかった。「秋/リルケ/…木々の葉は、拒む身ぶりで落ちてくる/…落下はすべての人にある。/けれども、この落下を限りなくやさしく/両の手で支えてくれる存在がある。」

2015/10/24

kiho

誕生、卒業、結婚…人生の折々に紡がれる詩には、それぞれの詩人や作家さんの深い眼差しが見える。小池さんのセレクトでいろんな言葉…それもありきたりでない言葉に出会える一冊☆言葉の周りの空間も含めて、詩の世界って深い♪

2014/08/26

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