KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

333のテッペン

333のテッペン

333のテッペン

作家
佐藤友哉
出版社
新潮社
発売日
2010-11-01
ISBN
9784104525041
amazonで購入する

333のテッペン / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

hiro

Story Seller1~3の皆さんの感想を読むと、他の作品と比べて評価は相対的に高くなかったようだ。私も土江田と赤井の掛け合いは、たいへん面白かったが、土江田の過去、探偵赤井のこと、事件の動機等々、消化不良だったので、『666のワッペン』を読めばと思い、もう一度この本を読むことにした。しかし、666まで読んでも、土江田の過去がより明らかになることもなく、また土江田が事件に巻き込まれ、そこに赤井登場という同じパターンだった。土江田の独白や会話での掛け合いは面白く嫌いではないが、消化不良が残る作品だった。

2012/01/09

takaC

このシリーズ、独自ジャンルだよな。この作家さんは他もこういう作風なんだろうか。追い追い確認してみよう。

2012/12/09

ケイ

ストーリーセラーで333を読み、不可解でつまらないなと思った。vol.2で444を読み、なんだこれはと興味が出る。土江田って誰かなと。vol.3の555で俄然興味を惹かれ、土江田の過去はあれしかないと確信し、こう描いてくるのかと驚いた。あのままでは終わらないだろうから続編を読みたくて666を求めてこの本へ。なるほど、過去からは逃れられないし、逃れてはいけないが、誰からも見張られ何かあると疑われる人生は、再び彼を歪めはしないだろうか。弱くて小さいくせに妙にハードボイルドな女子高生赤井の強さと優しさが好きだ。

2014/05/30

ストーリーセラー123で土江田の過去が気になり読んだら.... 過去わからず終い。そして明るい未来があるとかいう生易しい物語でもない。知りたかった情報が小出しにされ、不完全燃焼です。彼の精神状態から、読み手側で解釈を、ということでしょうか。何も知れなくとも、やはり佐藤さんが書く土江田のセリフ、洒落てて好き。喜怒哀楽が無く、淡々としている土江田さん。666にて、奥にある黒いものから解放され、赤井と繋がることで本当の普通を手に入れたのだと解釈することにしようかな。

2011/06/04

くろり - しろくろりちよ

ストーリー・セラー1で「333のテッペン」、2で「444のイッペン」と読んで、「555のコッペン」「666のワッペン」。土江田を追っていくとこうなるのか…なかなか秀作。過去に少年犯罪を起こした(と思われる)土江田の現在。女子高生探偵だけが「今」の土江田を見て、正当な評価をしてくれる、過去については語られない。東京タワーからスカイツリーまで、ちょっとした東京巡りを、普通になりたい者の視点から。怪物ではなく、怪物だった彼の視点が割と好き。佐藤友哉を好きになったらなんだか捻くれて来たのかと思わないでもないけど。

2012/05/12

感想・レビューをもっと見る