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純情エレジー

純情エレジー

純情エレジー

作家
豊島ミホ
出版社
新潮社
発売日
2009-03-01
ISBN
9784104560035
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純情エレジー / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

およそ13年ほど前にR18文学賞受賞作『青空チェリー』を読んで以来の豊島さん作品です。R18文学賞作家さんならではのエロティックな描写が前面に押し出されています。7編からなる短編集で、200頁弱でもあり、アッという間に読了でした。あらゆる角度からとらえたセックスに関する描写を純愛小説テイストでまとめる作者さんの手腕はさすがですね。全体的にどの話も何とも言い様のない切なさや儚さが漂っているので、あまり明るい気分にはなれないかな。繋がりがある2編中心に郷里への思いも綴られており、色々と考えてしまう作品でした。

2024/04/07

モモ

短編集。2話だけつながりがある。どれも、そう幸せそうではない恋愛。身体の関係だけでつながっているようで、その心と心は埋めつくしがたい距離があり、読んでいて寂しくなる。一年に一度だけ、来るか来ないか分からない元恋人を待つなんて、耐えられない。純情なのか?ぬかるみに沈んだような微妙な読後感でした。

2022/03/03

lonesome

七つの短篇からなる短篇集で「指で習う」と「春と光と君に届く」は以前に読んだことがあったけれど「小説新潮」で読んだのだったか。そして実はこの短篇の並んでる順序が上手だなと思う。そのことによって最後に収められた書き下ろしの「結晶」が書かれた意味のようなものが、またなぜ「結晶」というタイトルなのか、豊島ミホの小説家としての気持ちを想像させる。でもそれを抜きにしても単純にこの短篇集の色っぽさも好きだ。

2014/03/05

takaC

タイトルにあるのだから、elegy だと知りつつ、予想を裏切る終わり方を期待してたりもした。

2011/05/22

星群

この感情に、名前を付けるとしたら何というのだろう。愛とか恋とは、似ているようで違うもの。私は、感じたことのない感情。いや、私が自覚してないだけで、経験しているのかもしれない。そう思った、晩夏の昼下がりのこと。印象的だったのは『春と光と君に届く』と『スイカの秘密を知っているメロン』。

2012/08/28

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