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わたしが行ったさびしい町

わたしが行ったさびしい町

わたしが行ったさびしい町

作家
松浦寿輝
出版社
新潮社
発売日
2021-02-25
ISBN
9784104717040
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ジャンル

わたしが行ったさびしい町 / 感想・レビュー

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Odd-i

「最高の旅とはさびしい旅にほかならない」さびしい気持ちになるために、ただそのためだけに旅に出る……そう宣う、詩人、小説家・松浦さんが行った、迷い込んだ“さびしい町”をめぐる20の物語。センセイの記憶は時間の経過によって不思議な力で捻じ曲げられ、余分な何かを付け加えられ、不要な何かを削ぎ落とされ、最早これは随想というより散文詩、あるいは短篇小説を読んでいるかのよう。 「“変哲もない一日”をもではなく、“変哲もない一日”こそをいつくしみ、愛おしみつつ“単純な生活”をおくるべきだ」。そうありたいものですが……

2021/06/09

信兵衛

いろいろな町を訪ねた時の経緯、その時の状況が合わせて語られており、それは人生の回想に繋がっています。 そこが本書の読み処でしょう。

2021/03/16

きゅう

旅の話が読みたいと言っていたら、本好きの上司が貸してくれた。国内・海外のさまざまな町を旅してきた筆者が、旅の記憶を辿りながら現在における自らの心情を見つめ直す、時間と記憶と精神をめぐる紀行文。何度も足を運んだ町、一度きりの滞在をした町、通り過ぎていっただけの町、その地を訪れた回数や過ごした時間の多寡に関わらず、「さびしさ」を感じた町に惹かれる筆者の気持ちはなんとなくわかる気がする。ただ物珍しい、楽しいだけではなく、心の深いところにちくりとした感覚をもたらすような旅。

2021/06/19

びっぐすとん

図書館本。初読作家さん(積読の中に著書はあるが)。こんなにあやふやな記憶で、特に名所でもない町について書かれた旅の本は読んだことがない。確かにさびしい。しかし普通の人々が暮らしている町ってそんなものだろう。我が町だって観光に来る人なんかいない。旅の途中、通りすぎる町を見るたびに「私にとっては全く知らない馴染みのない町(非日常)なのに、ここに住む人にとってはここが日常の町なんだ」ということがとても不思議なのを思い出す。旅に行きたくなる本というより天気が悪くて手持ち無沙汰な日に読むのが似合う本。

2021/07/29

ぐっちー

こういう旅の物語、好きです。そう言われてみれば、と私にもさびしい町の記憶が次々と蘇ってくる、何年その街に住んだとしても、街からしてみれば私たちは結局通りすがりの影にすぎない。祝祭のような華やかものより、幻のような過去の記憶に人の心は沿うものなのだろう。

2022/01/29

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