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沢村貞子という人

沢村貞子という人

沢村貞子という人

作家
山崎洋子
出版社
新潮社
発売日
2004-11-23
ISBN
9784104728015
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沢村貞子という人 / 感想・レビュー

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どんぐり

昭和の女優の本をいくつか読んできた。今度は、名脇役といわれた沢村貞子(1908—1996年)の思い出を綴ったエッセイである。著者は、30年余りマネージャーを務め、その後も一緒に過ごし、沢村の最期を看取っている。女優の身辺雑感を中心に、夫・大橋恭彦のこと、大橋が社長をしていた月刊「映画芸術」のこと、弟・加藤大介に、兄・沢木国太郎と甥(長門裕之、津川雅彦)、沢村の死と散骨のことなどが書いてある。旧聞に属することとはいえ、左翼運動で1年余り獄中生活を送ったとあり、関心が深まった。ほかの本も読んでみよう。

2020/12/09

ごへいもち

なんとも言えない…

2024/02/28

もりくに

30年以上も沢村貞子のマネージャーとして、看取りまでした人が、書いた本。エッセイの賞を取った沢村から、書くことを勧められただけあって、達者な文章。沢村貞子に対する、深い敬愛の情が、覗える。役と違う性格の人も多いようだが、彼女は役通り、お人好しで、ちょっとおせっかいで、ちゃきちゃきしている。そして、何と言っても「潔い」。「美しく老いる」なんて、ありえないのよと言っていた彼女は、「美しく老いた」稀有の例。夫婦の骨を、相模湾に「散骨」したとのこと。彼女らしい「潔さ」。、

2016/03/17

hydrangea

短い文章の積み重ねで見えてくる沢村貞子像は、プロフェッショナルな働く女性でありながら、古風で繊細。愛情面でも経済面でも大橋さんに尽くしまくった。2人の過去がそうさせているのだろうけれど、精神的に強くなければできないことだと思う。最後の最後まで美学を貫いて誇り高く生きた人だ。

2020/11/21

ハイジ

小泉今日子の書評集で知って図書館で借りた。亡くなって20年経つ沢村貞子さんの潔い、凛とした生き方が素敵。美しく老いることが私のこれからの目標かな。

2016/06/28

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