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いま生きる階級論

いま生きる階級論

いま生きる階級論

作家
佐藤優
出版社
新潮社
発売日
2015-06-30
ISBN
9784104752096
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いま生きる階級論 / 感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

2014年初出。階級という考え方を正確に理解していると、競争社会の中で、すり潰される危険から身を守ることができる(10頁)。リカード『経済学および課税の原理』は日本でも小泉信三訳の岩波文庫でいい訳だという(17頁)。自分らが生きるために税金を取る官僚。分配するための手数料を取るという建前にしがみつく官僚(31頁)。エリートが農業経済学を学んだのは戦争の兵站を維持するため(73頁)。食糧安保は重要だ。ロジスティクスは兵站だから農経から来ているのだろう。

2015/11/02

サトシ@朝練ファイト

僕にはちいと難しく、専門分野外なので、ここから宇野弘蔵へは行きません。で、ハマスやISに対してカタールってそんなことしてたんだ。

2015/11/21

非日常口

二期と三期の講座をまとめるという話を聞いていたが、三期メインだった。二期では宇野の価値論を徹底し資本と正面から対峙させられた深い内容だった。受講生は読み直し、知人友人に説明していけということだろうか。資本の運動によりレッテル型の擬制が散見される今、我々は自身の限界とその外部を一度立ち止まって考える以前によく知る必要がある。上辺の「成長」を一蹴し、「階級」と「資本」を「国家」の視点から穿ち社会と国家の関係を示す本書は、ナショナリズムを筆頭に情報の取捨選択をするための思考の素地となる。見える景色が変わる一冊。

2015/06/28

zoe

サンデル先生の「実力も…」の流れで手に取りました。階級はつまるところ、資本家・労働者・地主に分類される。交換の世界。資本も土地も、使って製品を買う人がいないと、何も生まない。賃金の要素3つ。1か月働くエネルギーのため(食料、住宅、衣料、ちょっとしたレジャーとその他費用)、次世代のため家族維持の費用、イノベーションに伴う自己改革のための費用。エリートと教育が一致する危うさ。テイラーイズム。

2021/05/03

Nobu A

「いまを生きる資本論」と一緒に購入。前著がかなり難解で、1年半程書架で埃を被った状態。重い腰を上げて本著を手に取り、やっと読了。説明なしだが講義を書籍化。相変わらず夥しい数の著名人や文献が言及される。講義中に即時に出てくるのか気になった。だったら正に碩学。随所に興味深い視点と明晰な考察。他方で所々難解だが、資本論が以前より理解出来たように思う。前著より分かり易かった。何故だろう。前著を読み直したら、理由が分かるかも。その前に解説上手な池上彰氏との対談本「希望の資本論」(読書中に購入済)で理解促進を目論む。

2020/12/06

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