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新世紀「コロナ後」を生き抜く

新世紀「コロナ後」を生き抜く

新世紀「コロナ後」を生き抜く

作家
佐藤優
出版社
新潮社
発売日
2021-01-27
ISBN
9784104752171
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ジャンル

新世紀「コロナ後」を生き抜く / 感想・レビュー

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テツ

世界の「今」と「これから」について近代の歴史とカミュの『ペスト』を用いて考えていく。アフターコロナと呼ばれるであろう世界をどう生きるべきかと読者に上から目線で指示するわけではなく、歴史は恐らく繰り返すという佐藤優さんの主張を淡々と述べながら20世紀の世界の動きを説明するのみ。学ぶことと行動すること。知識と知恵を育てながらそれを武器として世界と対峙することの大切さ。真に伝えようとしているのはそれなんじゃないかと思います。物事の本質を自らの手で掴もうと努力はしよう。与えられただけのモノを鵜呑みにすることなく。

2021/04/02

Happy Like a Honeybee

敵を常につくり出す、ポピュリスト橋下徹とトランプの類似点。 年越し派遣村の村長「湯浅学」現在は東大特任教授…。 ベーシックインカムは新自由主義的発想。 兵庫県明石市における住民サービス。 佐藤優氏を執念深く弾糾する日本共産党。 家族の有無でコロナ後の生活に変化が?

2021/03/28

Hira S

佐藤優本4冊目。少し筆者のスタンスが見えてきた。ひとつめは歴史は繰り返す。歴史に学ぶことが大切。その際アナロジカルな読み方をするという点。ふたつめは資本主義の枠組みの中での人の幸せには限界がある。失われつつある人間関係の再構築が大切、という点。 ホブズボームの「20世紀の歴史」とカミュの「ペスト」を題材にしながら一見平和に見える現代の鬱憤や不安の蓄積の正体を読み解いていく。つい、自分だけがうまく切り抜ける方法、具体的な解を求めてしまうがそんなことは一切述べられていない。自ら学び考え行動するのみ。

2021/02/07

都人

何時もの事ながら、著者の博識(読書の量と質)には驚かざるを得ない。そして読みの深さにも。しかしながらこの本で一番面白かったのは、巻末。共産党が赤旗紙上に載せた記事を巡り論争している。是非は省くが誠に興味深い。

2021/10/24

のせなーだ

感染病などで健康に過敏になると権力の浸透を招きやすい国民。防衛力強化とか考えることなく単純反応。大量破壊と需要。武器は過剰な資本の良きはけ口。資本主義システムに組み込まれた武器生産。世界中、地域紛争は耐えない。軍事兵器生産(大量の他人を殺戮)で働く人間、感染の危険の中、医療関係(他人の救命)で働くのも人間という人生を思う。他人の助けなしでは生きられない人間。コロナ禍でさえ、友愛精神が育ちにくく、憎悪の増殖ばかり目立つ。不満とか劣等感の匂いプンプン、あふれる刃物を持った言葉は、銃社会のようだな。

2022/06/12

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