セロニアス・モンクのいた風景
セロニアス・モンクのいた風景 / 感想・レビュー
ハイク
異色のジャズピアニストのセロニアス・モンクについて12編のエッセイを村上春樹の翻訳で紹介した本である。私はかつてモンクの生演奏を聴く機会を得た。500人位の収容で観客は百人以下であった。彼はむしろ燃えるように演奏した。ピアノを打楽器のように鍵盤を激しくたたくようなスタイルでジャズを奏でていたのを鮮明に覚えている。村上春樹は「モンクの音楽は頑固で優しく、知的に偏屈で、細かい理屈はうまく辿れないものの、そこから出てくるものは、何であれみんなすごく正しかった」と書いている。彼の曲では「ブルー・モンク」が好きだ。
2016/10/26
こきよ
酒の入口ならば白ワインを勧めるだろう。間違ってもアイラのシングルモルトなどは勧めない。ジャズならば…やはりビル・エヴァンスであろうか。モダンジャズジャイアンツの一人でありながら、最大の謎でもあるモンクの歪んだ音は、何処かスコッチのピート香に似る。最大の特徴が最大の障壁たる矛盾。酒であれジャズであれ、矛盾を愉しめる様になるには相応の時間と授業料が掛かるということであろう。
2015/01/12
抹茶モナカ
セロニアス・モンクについての文章のアンソロジー。若い頃は、ジャズにも詳しい大人を目指した僕も、何枚かCDを持っていた。今回、この本を読むにあたり、CDを少し買って、iPodで散歩の時に聴いた。今は驚くくらい安価にジャズの音源が集められるので、若い人にもジャズに触れて貰いたい、と思う。僕も安価で集めた音源で、ジャズに再入門してみたい。
2014/10/10
starbro
年代が違い過ぎてさすがに同時代性は感じられませんが、セロニアス・モンクに関する名文を読むにつれ、天才ジャズピアニストの音に久々触れたいなとと思いました。今週末はCOOLな音楽を楽しもうーっと!
2014/10/21
OCEAN8380
村上春樹さんはジャズが好きなんだなぁ、表紙は安西水丸さんに描けなくて残念。
2018/02/25
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