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たちの悪い話

たちの悪い話

たちの悪い話

作家
バリー・ユアグロー
柴田元幸
出版社
新潮社
発売日
2007-02-24
ISBN
9784105334048
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たちの悪い話 / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

「たちの悪い」というタイトルだったが、私にとっては「たちのよい」短編集だった。手のつけられない悪がきと一緒に日が暮れるまで夢中で遊ぶ感じ。ユアグローの作品は、常識の枠外へひょいと飛び出してしまうところが一番の魅力だ。象が己を向上させたいと思い小学校に入学する「ピーナツの殻」など本当におかしかった。(いやちょっぴり悲しい面もあるけれど。笑)。ユアグローは大人になっても子供の心を持っているから、こんな話が書けるのだろう。この本を読んでも人格が向上することはないが、とびきり面白いお話に飢えている人にお勧め。

2015/05/04

KAZOO

海外作家のショートショートです。子供向けでもいいし誰が読んでも表題とは違って楽しくなります。ひとつひとつがぎっしりと凝縮された感じがあって余韻が結構残ります。時たま読み返すことになりそうな気がしました。

2015/05/10

Kawai Hideki

荒唐無稽で不条理なオチとブラックユーモアが中途半端に効いたような効いてないような、毒にも薬にもならない救いの無い話ばかりの短編集。どの話を読んでも、一冊全部通しで読んでも、虚無になれる。表紙の絵は2編のお話が由来。一つは向上心に溢れて学校への入学を許可されるも、カンニングしてしまって退学に追い込まれるピーナッツ好きの象の話。もう一つは、図書館司書を襲い、図書館司書になりすますタコのお話。本書の冒頭に「私を止めようとしたアーニャに」という献辞文があるが、止められなかったアーニャを呪わずにはいられない。

2021/11/13

田氏

一人の男がバリー・ユアグローにいたく惚れ込む。男はその作家の本を買い込み、立て続けに読み耽る。同著者の「~ダドリーおじさん」が善良な人格者面の白グローだとすれば、今度の本は暗黒面の黒グローだ(君の趣味次第ではユア黑ーと表記してもいい)。柴田"共犯者"元幸の訳による軽妙明朗な語り口もキレが良い。一つ忠告しておくと、この本には43もの超短編がありながら、"救い"は何一つない。本当にない。なぜって?おや、あなたは人や海賊や動物や昆虫や蛸やテディベアが、作家の手によらずして救われるところを見たことがおありとでも?

2018/04/07

おくちゃん

なんとも言えない短編集。1番目を読んで、なんじゃコリャ!と心の中で叫ぶ。最後の方は少し食傷ぎみになった。

2023/01/29

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