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トマス・ピンチョン全小説 ヴァインランド

トマス・ピンチョン全小説 ヴァインランド

トマス・ピンチョン全小説 ヴァインランド

作家
トマス・ピンチョン
Thomas Pynchon
佐藤良明
出版社
新潮社
発売日
2011-10-31
ISBN
9784105372101
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トマス・ピンチョン全小説 ヴァインランド / 感想・レビュー

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ケイ

池澤夏樹の世界文学シリーズよりさらに改訂のされた訳がこちらのようだ。そのためか、読みやすかった。読みやすいなんてもんじゃなく、疾走してしまった読書。ポップでパンクでロックで、国家権威なんてバカ野郎、こっちにはヴァインランドだぜ!とでも言おうか。感想にならない。今回は、ピンチョンよりも訳者の佐藤氏の仕事に声もでない。彼のまとめを理解するには、あと2回ほどは読まなくてはいけないだろう。これぞ解説というものではないだろうか。ピンチョン初読みには、こちらがおすすめかと思う。

2017/01/06

NAO

麻薬汚染、左翼主義、軽快なポップミュージック、台頭してきた日本文化。そういった時代背景の中でピンチョンが作り出した架空世界、ヴァインランド。権力の象徴ともいえるブロック・ヴォンドの存在の、なんとアメリカ的なことか。麻薬中毒ながら懸命に娘を育て、いまだ元妻への思いを断ち切れないゾイド、半端じゃない父親に育てられながらも健気でかわいいプレーリー、くの一のDLと、魅力的な登場人物が縦横無尽に奇想天外な架空世界を駆け巡る。

2017/01/08

zirou1984

あ、あ、あほうであるー!読書でこれだけ爆笑したのは何年ぶりだろ。TV番組や映画、音楽など無数の固有記号を散りばめつつハイテンションで突っ走っていく超ポップな物語。とにかく、シャブ中のドスケベジャップ、フミモタ・タケシと怪しい忍術を操るくノ一・DLチェイスティンのコンビが反則級なまでに笑わせてくる。言うもはばかる忍法奥義「チンピラ・ゴジラ」って何なんですか先生。こうした笑いに縦軸としてのアメリカの歴史を組み込んでいく辺りはさすがのピンチョンと言いたい所だけど、まずは単純に快哉を叫びながら楽しむべし。最高だ!

2015/05/03

らぱん

娘による母探しであり家族(一族)の歴史でもある物語は、反体制と体制や個人と国家といった二項対立を描いており、重要な要素は「カルマ」だ。60年代の学生運動≒革命は成功しなかった。この負の遺産を相続するのが80年代の若者だということになる。ここでのカルマは因果応報ではあるが、人間に限らず、モノやコトもまたそこに含まれ、当人以外にその影響が出ることがしばしば起こる。さらにはカルマ調整師の力で貸借や譲渡も可能で、ピンチョン流の例のエントロピーなのだと気がつく。最後の大団円は未来へ託すひとつのヴィジョンだろう。↓

2019/05/31

若布酒まちゃひこ/びんた

エセ忍者、カルマ調整師、語りだす死者、大学での事件と映像集団たち…。暗い歴史の先にある「ホーム」を目指す大作。ピンチョン挫折したとか情けないことをいってる場合じゃない。

2016/01/02

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