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トマス・ピンチョン全小説 重力の虹[下] (Thomas Pynchon Complete Collection)

トマス・ピンチョン全小説 重力の虹[下] (Thomas Pynchon Complete Collection)

トマス・ピンチョン全小説 重力の虹[下] (Thomas Pynchon Complete Collection)

作家
トマス・ピンチョン
Thomas Pynchon
佐藤良明
出版社
新潮社
発売日
2014-09-30
ISBN
9784105372132
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トマス・ピンチョン全小説 重力の虹[下] (Thomas Pynchon Complete Collection) / 感想・レビュー

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ケイ

通読した。独特のリズムや、主人公たちの感傷、特に対女性において見せる感傷的なものが、わからないなりに読み続けさせる原動力となっていたが、下巻も後半になると、読み取れなかったものが堆積してどうしてもその先に進ませなくなってきた。とりあえず結末が知りたくて読み通す。ちょうど半年したら読み直したい。第一次大戦が終了後、第二次大戦がさらに激しくなり世界を巻き込んだ。原子力爆弾がそれを終結させたとしたら、冷戦中にの核の量産の下、こんな怪物のような小説を生み出したのは、恐怖や絶望だったのかもしれない。

2016/07/31

扉のこちら側

2016年694冊め。【194-2/G1000】占領後のドイツ(ゾーン)をめぐる旅と陰謀。誠に残念ながら私の処理能力を超えてしまい、「文字を目で追って読みました」レベルの読了である。「おそろしい作家っ!!」と、『ガラスの仮面』のように白目を剥いている現状。「3回は読まないと理解できない」と言われるだけあって、いつかまた頑張る、のかな私。その頃には電球の話とS装置の話ももう記憶からなくなっていたりして。

2016/09/06

NAO

いくつもの話が重なり合った構成は、複雑かつ難解。ヴァイスマンが特殊ロケット開発に執念を燃やし、そのために科学者が犠牲を強いられる話は読んでいてなかなか心に響くものがあったが、それ以外の話は、結局のところ、なんだかよく分からないというのが正直な感想だ。実際のところ、解説にもあったように、本当はこの幾つにも重なり合った話を別々の作品に仕立てた方がきっともっとよく分かる話になっただろうに、と思わないでもない。

2018/04/20

zirou1984

これは高度な知性と技術によって構築されたロケットそのものであり、同時にまた破壊された情報と文化の残骸でもあるのだろう。超然とそびえ立つ本作は確かに難解で複雑だが、二項対立が無化され権力がシステマチック化された現実ほどではない。エロも戦争も科学も映画も並列して存在する20世紀、そんな不思議の国に起立するバベルの塔の様な本作は自分にとって歴史という罪への、敗北したカルチャーへの供物のように感じられた。時代が勝者によって作られようとも、ピンチョンが打ち込んだ楔は誰も消し去れやしない。そして驚くことにまだ笑える!

2015/05/06

たーぼー

一切の予定調和も許されぬパラノイアの川辺。わかったことはロケットに始まりロケットに終わったこと、および万物が無意識、無理解のうちに構造化されてゆくことのみ。四部に入っても相変わらず釈然とせぬ。その中にあってバイロン挿話は唸らされる。流石名作の誉れ高し。真実を知りかつ無力なものに出来ることは沈黙。何やら陶酔の中で歌われる讃美歌が聞こえてくる。表層上は醜悪だが、けして下等ではない神の被創造物にスロースロップは姿を変え安住の地に収まった気がしてならない。例えば自らの尾を咥え永遠に循環する蛇の化身のように。 続く

2015/05/05

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