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最初の悪い男 (新潮クレスト・ブックス)

最初の悪い男 (新潮クレスト・ブックス)

最初の悪い男 (新潮クレスト・ブックス)

作家
Miranda July
ミランダ・ジュライ
岸本佐知子
出版社
新潮社
発売日
2018-08-24
ISBN
9784105901509
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最初の悪い男 (新潮クレスト・ブックス) / 感想・レビュー

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ケイ

偏見がないつもりでいる人も、ジュライの話の進め方にはびっくりすると思う。えっ、そう来るか、そしてまたこうなって、ついに有り得ない方向にいく展開を、読者に自然に受け入れさせちゃう。読者を味方につけ、受け入れられない登場人物達を上から目線で見させる。世間によくいる少し変わっている中年女。長く1人でいて、自分にだけ都合がよく暮らしているから、暮らしに色々と独自の規則が多い。そこに無軌道な21才の女がやって来て好きにしたらどうなるか。行き着くのは本当に思いがけないところ。全ての偏見をぶっ飛ばす名作。

2018/10/23

ケイ

読書会のために再読。2回目は、語り手の主人公以外の人達の気持ちを気にしながら読んだ。フィリップは何故電話し続けるのか。 クリーはなぜシェリルのところに行きたかったのか。2人の精神科医の病み方。そして、『最初の悪い男』について。ああ、そうか。最初に2人が同じ話題について、会話した時の言葉なんだ。こんなにぶっ飛んでエキセントリックなのに、じゃあしちゃダメなことは? この中で何が決定的におかしいの?と問うても、おかしいことなんかどこにもなく、既成概念の虜になっていた自分に気付かされるだけ。作者がくれるのは癒し。

2018/11/18

藤月はな(灯れ松明の火)

奇妙なルールに自ら、縛られて生活しているシェリル。ぶっ飛ぶかと思いきや、意外とすんなり、受け容れられたのは大なり、小なり、シェリルみたいにルールに縛られて何とか生きている人が結構、多いからではないでしょうか。そんな彼女が本当の自分と出会えるきっかけになったのは、美人なビッチで足がメチャ臭で乱暴者のクリーがいたからだ。そんなクリーもまた、シェリルみたいな人だったからこそ、生まれた愛。対して子供の生物的父親だろうフィリップが赤ちゃんと対面して「余所余所しいから違う」という言葉に思わず、笑ってしまいました。

2018/11/05

ジンジャー(C17H26O4)

独身妄想女シェリルの妄想は淋しくてかなり痛い。愛しい我が子がいる妄想、年配の男性理事との甘い妄想、衛生観念ゼロの若い足臭巨乳女クリーとの格闘妄想。クリーとの妄想が護身術ビデオのリアル再現、性的ロールプレイへとステージアップしたのには仰天し、タイトルの意味が分かったときは感動にも似た気持ちがわき起こった。妄想はあからさまで、こっけいで、初めは嫌悪感すら抱いたが、彼女がそうでしかいられない、そうすることで自分を解放し同時に防御しているようにも思えて徐々に目が離せなくなった。

2019/09/21

どんぐり

ミランダ・ジュライの最新作。ヒステリー球(咽喉頭異常感症)をかかえ、ペニスがのどに詰まったかのような妄想をふくらます43歳独身女性のシェリル。そこにオッパイの大きな美人娘のクリーが同居し、悪ふざけのようなプロレスごっこがはじまる。最初はクリーに敵対していたのが、母親、恋人へと変わっていく。最後のオチは「年寄りメンドリと年寄りオンドリ」の突っつき合い。なんだかお下劣な小説を読まされた感じだけど、シェリルの妄想が半端じゃない。すごく可笑しい小説です。

2018/10/09

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