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このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年 (新潮モダン・クラシックス)

このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年 (新潮モダン・クラシックス)

このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年 (新潮モダン・クラシックス)

作家
J・D・サリンジャー
金原瑞人
出版社
新潮社
発売日
2018-06-29
ISBN
9784105910068
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ジャンル

「このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年 (新潮モダン・クラシックス)」のおすすめレビュー

入手困難だった幻の短編集が発売に! 『ライ麦畑でつかまえて』のホールデン少年も登場

『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年』(J.D.サリンジャー:著、金原瑞人:訳/新潮社)

『ライ麦畑でつかまえて』あるいは『キャッチャー・イン・ザ・ライ』という小説の題名を聞いたことがある方は多いはずだ。原題“The Catcher in the Rye”、作者はJ.D.サリンジャー。紛れもなく一流作家として世界中で認知されている著者の、入手困難だった短編を集成した『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年』(J.D.サリンジャー:著、金原瑞人:訳/新潮社)がこの度発売となった。

 本書には、1940年から1945年の間に発表された『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる』含む初期作品8本、そして1965年に発表され、著者最後の作品となった『ハプワース16、1924年』が収録されている。

 サリンジャーファンにとっては、『ライ麦畑でつかまえて』の主人公・ホールデンの原型を初期作品の中に見ることができるのが、本書の大きな魅力だ。1945年発表の短編『ぼくはちょっとおかしい』で、学校を退学になったホール…

2018/7/30

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このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年 (新潮モダン・クラシックス) / 感想・レビュー

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ケイ

短編8つ『マディソン...』と『ぼくはちょっと...』ホールデン君、色々とキツかったんだね。『最後の休暇の最後の日』ホールデンの兄とその友人ベイブと妹。妹とは、兄弟とは、なんて愛おしいんだ。この中で一番好き『フランスにて』ベイブの戦争 『このサンドイッチ...』ホールデンの兄の戦争 『他人』ベイブが友人の戦士報告をする 『若者たち』年頃の女の子とパーティ 『ロイス...デビュー』とにかく切ない。増える贅沢品と切り裂かれる心 中編『ハプワース』サリンジャーはこれにて断筆した。その45年後に亡くなるまで。

2018/10/07

ゆのん

高校生の頃に『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を読み、殆ど理解出来なかった以来のサリンジャー。かなりの大人になったし、どれどれと安易に手にしたが面白かった。ただ、『フラニーとズーイ』や『ナイン・ストーリーズ』を恥ずかしながら未読な為、それらを読了後にもう一度読みたいと思った。苦手だったサリンジャーも克服出来そうで結果良かった。『ハプワース』は7歳の子供の手紙とは思えない内容。自殺するのも何となく頷けるような…。50

2019/02/11

みねね

サリンジャーは全て書き切ってしまった。それが率直な読了直後の感想だった。ハプワース16を読んで、もう作品を発表しなくなったのも頷ける気がした。そして酷評なのも頷ける。金原訳をもってしても難解だし、そもそもシーモアじゃなくてサリンジャーの語りが多い。これまでの神秘性は兄弟が言っていたからで、それを直接シーモアの言葉にしてしまうと、大事な何かが損なわれてしまう。しかし、同時に遺作に相応しい傑作とも感じる。グラース・サーガの来るべき終着点だ。「サリンジャーの最期」に、僕はどう向き合えばいいんだろうか。

2023/08/12

ポルコ

ライ麦、あるいはキャッチャー以前に書かれた初期短編は、すべて初々しくて、とても切なく愛すべき作品。サリンジャーの最後の小説、ハプワースは、シーモアが自ら語ったシーモアの謎がやっと解けた気がするファンタジー小説。7才で、あれだけの(未来予知まで出来ちゃう)天才少年ならば、31才で自殺しちゃうのも無理はない。残りの未訳のサリンジャー短編もいつの日か読みたいもんです。

2018/11/21

けいぴ

サリンジャーの名前と本のタイトルで借りてみたものの 思っていたのとは違った。戦争が人々の命を奪ったり残された家族が悲しみに暮れたり。読んでいて辛くなった。「ハプワース」の方は読まなかった。

2019/04/29

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