幕末の修羅絵師国芳 (とんぼの本)
幕末の修羅絵師国芳 (とんぼの本) / 感想・レビュー
sofia
古い本。図書館で見つけた。歌川国芳は「もしも猫展」の猫ちゃんから入り、倉敷・国芳館で武者絵などいろいろな作品を見た。国芳の歴史的な流れや人物像など読みものとしてもおもしろい。国芳の描く名所絵の海にはゴミがぷかぷか浮いていた。
2024/03/12
どぶねずみ
国芳が絵師としてどんな人生を送ってきたのかがわかる本。私が浮世絵を好きになったのも、国芳が描く愛らしい猫の絵が目に留まったからだ。動物画は可愛らしく面白いところもあるけど、美人画も春画も描き、どの分野でも手を抜いていないところが好き。天保の改革で風俗画が取り締まられても、それを潜り抜ける知恵を利かせるところも天才的だと思う。華々しく絵師として活躍するまでに時間はかかったようだけど、苦労を重ねてこその結果が現代に遺されている気がする。
2019/07/12
けだま
確かな腕とユーモアを兼ね備えていて新しい表現方法で浮世絵道を切り開いていくアーティストだよね国芳は。すべての人物がすずめの顔である「里すゞめねぐらの返宿」が可愛い~♪と見ていたら・・・実は浮世絵師には死活問題な遊女絵法度を揶揄した作品で、遠山の金さんの勘気にふれた曰くつきの一枚だと書かれており笑った!「遊女じゃないよ~すずめだよ~」みたいなっ(笑)でもその遊びに乗っかり、版印を着物の柄のように押しまくった版元が処罰されたらしく・・・不憫だわ(^_^;)
2011/07/20
粋
国芳は知れば知るほど面白い。やっぱり、背景などを知ってみるのと、知らずに見るのでは全然見え方が違うのが芸術の奥深さなのかしら。
2018/02/02
Mentyu
自分の好きな同人ゲーム(連縁project)の元ネタが詰まっていてかなり楽しめた。武者絵の国芳は平家が好きなのだ。江戸時代の浮世絵がシビアな規制と商業主義の狭間でしぶとく人気を獲得していた話も興味深い。
2023/06/29
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