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とんぼの本 星野道夫と見た風景

とんぼの本 星野道夫と見た風景

とんぼの本 星野道夫と見た風景

作家
星野道夫
星野 直子
出版社
新潮社
発売日
2005-01-26
ISBN
9784106021237
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とんぼの本 星野道夫と見た風景 / 感想・レビュー

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SJW

星野夫人(直子さん)による星野さんと出会ってからの回顧録。星野さんの仕事(写真とエッセイ)からはあまり知ることができない家族との思い出を知る事ができる貴重な本。年譜形式でまとめられており、私が二人を知っている時期も含まれており、ここに書かれている帰国時に教会に来られたのだなとか、色々と二人の事を思い出してしまった。星野さんが半袖Tシャツを着ている写真に違和感を感じたので、考えてみると星野さんが日本に帰国した時はいつも冬で、トレードマークのセーターとジーンズを着ていた星野さんしか見たことがないからと

2017/11/12

美登利

写真家星野さんの作品の名のCafeで、星野さんの写真集や旅行記本がありその中の読んだ1冊です。以前星野さんがヒグマに襲われて亡くなったのを知りました。テレビロケ中で沢山の人がいたけれど、不幸な事になってしまった。奥様が星野さんとの出会いから、アラスカに移り住み、日本とも行き来をし息子さんを産んで2歳くらいの時に、命を落とされたのです。この本は星野さんの温かい動物への視線が感じられます。たった数年の夫婦生活でしたが大きくなった息子さんと今元気で暮らしていると聞いて涙です。とても無念でしたでしょうに合掌。

2019/09/01

ふう

星野氏が亡くなって10年ほど後に書かれた作品。いっしょに暮らした3年間をていねいに振り返り、温もりと寂しさを抱きながら書かれたのでしょうか。アラスカへの思いを押しつけることなく、ゆっくり出会いの場を設けた様子に、星野氏のおおらかさと思慮深さを感じました。『いきなりカメラを構えるのではなく自分の目でじっくり見て、マインドの部分で関わってから撮る』その思いがたくさんの写真から静かに伝わってきました。遠い昔、シベリアとアラスカが氷の大地で繋がっていたように、二人の思いも、わたしたちの思いもきっと繋がっているはず

2016/12/07

ぶんこ

星野さんの奥様が想い出を綴っている本。「壮大な風景の一部として動物を撮った写真が好き」とのこと。グリズリーの親子を撮った写真も、壮大な風景で魅了されました。結婚して間もない頃、カリブー撮影隊に同行したキャンプで、カリブーの解体を最初から最後まで目の当たりにした直子さんは、目を逸らすことができないほど感動された。それを読む私も感動。星野さん最期の時を知っているだけに、妻の妊娠で「日々生きているということは、当たり前のことではなくて、実は奇跡のようなこと」と話す星野さん。熊を恨んでいない直子さんが素敵。

2022/08/25

みほ (o^-^o)

皆さんのレビューに導かれて。ずっとどんな方なのだろうと思っていた星野道夫さんの夫人が、初めて語った短くも濃密な道夫さんとのアラスカでの日々。アーミッシュの村を訪れたとき、カメラもメモも持たず、ただその瞳に、その心に風景を刻み込み、後にあれだけの文章で著せる星野さんの素晴らしさ。ずっと動物たちの家族を孤独に見つめ続けた星野さんの「家族」への憧れ。道子さんとの出会いと翔馬くんの誕生に、どれだけの幸せを感じていたのだろう。彼の写真は勿論のこと、言葉の選び方に魂の尊さを感じてしまう。あぁ、お会いしてみたかった。

2016/09/02

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