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とんぼの本蕪村放浪する「文人」

とんぼの本蕪村放浪する「文人」

とんぼの本蕪村放浪する「文人」

作家
佐々木 丞平
野中 昭夫
佐々木 正子
小林恭二
出版社
新潮社
発売日
2009-11-25
ISBN
9784106021954
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とんぼの本蕪村放浪する「文人」 / 感想・レビュー

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mocha

折口真喜子さんの作品から興味をもった与謝蕪村。その絵画作品の見事さに驚いた。特に銀閣寺の墨一色で棕櫚を描いた襖絵が素晴らしい。丸山応挙とはご近所さんで親しく、合作もあるそうだ。俳人として知られるようになったのは正岡子規が評価したから、というのにもびっくり。附記では四季折々の句が見開きの美しい写真で紹介されていて、蕪村入門書としてとてもいいと思う。

2016/09/15

sofia

旅人・蕪村の生い立ちは読みやすかった。中国っぽい文人画から俳画、国宝の絵からさっさっさと書いたような飄々とした絵…と魅力的な人である。

2022/05/10

はるわか

「春の海ひねもすのたりのたりかな」「菜の花や月は東に日は西に」「動く葉もなくておそろし夏木立」「夏河を越すうれしさよ手に草履」「身にしむやなき妻のくしを閨に踏」「我先へ出る雲あり秋の空」「朝がほや一輪深き淵の色」「名月の夜に成行や秋の暮」「稲かれば小草に秋の日の当たる」「雪つみて音なくなりぬ松の風」「芭蕉去てそののちいまだ年くれず」

2021/05/06

しーもあ

内容はやや物足りないけど、写真が多くヴィジュアル的に見やすかった

2017/01/29

Mマジパン

蕪村の俳句は暖かいユーモアのようなものが漂っていて好きである。しかし、正岡子規に発見されるまで、江戸期は大雅などと並ぶ画人とみなされていた。この本は、修業時代の若書きから円熟期の傑作まで、各地を旅しながら進化を続けた彼の作品を一堂に集めたものである。俳画の漫画みたいな軽妙な絵も良いが、完成期の「蘇鉄図屏風」「鳶鴉図」「夜色楼台図」、さらに「白梅紅梅図屏風」はまさに傑作で、精神性も深まっている。一度実物をじっくりと見てみたい。ただ、他の本で見た眼鏡をかけて書物に向かっている自画像(?)が一番好きだ。

2021/02/18

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