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熱闘! 日本美術史 (とんぼの本)

熱闘! 日本美術史 (とんぼの本)

熱闘! 日本美術史 (とんぼの本)

作家
辻惟雄
村上隆
出版社
新潮社
発売日
2014-11-27
ISBN
9784106022562
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熱闘! 日本美術史 (とんぼの本) / 感想・レビュー

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ミエル

辻先生と言えば、学生時代物凄くお世話になった(もちろん初歩教材として)生き神様みたいな方。その辻先生と鬼才・村上隆の美術概論。しかも、とてもフレンドリーで柔らかい。私にとってはドリームマッチな素敵な本書は、やはり期待どおり。作品に纏わる辻先生のエッセイと、村上氏によるオマージュ作品の構成も往復書簡風でいい。御二方のやり取りに読み手も参加できた気分。やはり近世美術のおおらかさは現代美術との相性がいい。第2弾もお願いしたい。

2019/11/07

小鈴

辻惟雄の問いにたいして村上隆がアートで回答するタイマン企画。文字通り体を張った作品もあるので面白かった。村上の逆さ釣りを見て鳥居強右衛門高逆磔之図はやはり逆さ釣りだと確信した(笑)。鳥居の髪の毛もワキ毛も上を向いてるもんね。村上の話によれば荒川修作が絶頂期のホリエモンらIT長者にプロジェクトへ投資しろと手紙を書いて返事はなかったという話が興味深く。リーマンショック前までヒルズのアートといえば村上隆だったけど、彼に投資したのは森ビルと海外の金持。日本の成り上がりはアートではなくなんで宇宙に向かうのか。

2018/10/30

kiho

面白い⭐美術に詳しくなくても楽しめました!美術史家の辻さんの豊富な知識と真っ直ぐな自論に、時に脅威を抱きながらも作品で受けてたとうという村上さんのドタバタ感…どの村上作品も天晴れすぎました♪

2015/08/22

わらわら

美術史家辻惟雄氏と美術家村上隆氏とコラボ本。辻氏が紹介する絵師や芸術家、そしてその作品群たちの文章が巧みで面白い。それに答える村上氏のメール文章も実に愉快である。紹介された文や作品に則って、村上流の作品(絵合わせ)が愉快である。(素晴らしさもある)五百羅漢、辻氏は絵師狩野一信よって魅せられたと記述している。私は村上氏によって五百羅漢に魅せられている(もちろん辻氏とは雲泥の差がある。)日本美術史は楽しい、この本はめっちゃ為になり、面白く芸術を知り、歴史を知り、仏教を知ることができます。

2016/01/24

みのくま

超絶豪華な本。辻惟雄の美術エッセイに村上隆がアートで応答するというむちゃくちゃ大変そうな企画で、感心しながら読んだ。とはいえ村上のアートの良さがいまいち伝わらなかったのも事実。伊藤蕭白や若冲、狩野派を「元ネタ」に村上がアートを制作するのだが、やはりどう見ても一次創作物の方がパワーがある。村上の土俵はオタク文化なので仕方ないといえばそうだが。しかし本書終盤は伝説の「100m五百羅漢図」制作に入り一気に緊張感が増し、辻の五百羅漢の見事な解説から巻末に折り込みページで完成作が掲載されていて感動した。実物が見たい

2020/11/01

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