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「毒親」の正体 ――精神科医の診察室から ((新潮新書))

「毒親」の正体 ――精神科医の診察室から ((新潮新書))

「毒親」の正体 ――精神科医の診察室から ((新潮新書))

作家
水島広子
出版社
新潮社
発売日
2018-03-15
ISBN
9784106107566
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ジャンル

「「毒親」の正体 ――精神科医の診察室から ((新潮新書))」のおすすめレビュー

なぜ「毒親」は生まれるのか…許せない親の言動が「発達障害」と関係していた

『「毒親」の正体 精神科医の診察室から(新潮新書)』(水島広子/新潮社)

 毒親に悩む人にとって、親に傷つけられた経験を「自分は悪くない、悪いのは親だった」と認識し直すのは大事なステップといわれる。ともすれば「親が冷たいのは自分がいたらないせい」と自虐的に考えてしまう人が多く、まずは自己肯定感を得ることが毒親からの解放のファーストステップになるからだ。

 問題はその先だ。単に毒親を告発して謝罪させたところで事態がすっきり解決するわけではない。精神科医として臨床の現場で多くの毒親事例に向き合ってきた水島広子氏は、著書『「毒親」の正体 精神科医の診察室から(新潮新書)』(新潮社)で「怒りをぶつけられたからといってすぐに謝り反省するような人は、そもそも毒親になっていない」と、毒親を怒って反省させる形の解決は「幻想」と断言する。では、どうしたらいいのだろう。

 大切なのは「毒親」はなぜ生まれるのか、そのメカニズムを冷静に理解し、その上で自らの親の特性を分類し、それにあった対処法を身につけることだ。その具体的な方法についても、実は前述した『「毒親」の正体』が参…

2018/6/5

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「毒親」の正体 ――精神科医の診察室から ((新潮新書)) / 感想・レビュー

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キムチ27

筆者の口調は好き嫌いが解れると思う。おもねるような口調ではなく、きっぱりとした医師の言葉。しかし、「毒親」に関する本としては良書だと感じた。何度も 「順を追って読むように」とコメントがあり、それに従っていくとこの本の真意を受け止める事が出来 納得して着地に至る。毒親だけでなく毒姉毒兄がいるだろうし、毒親類がてんこ盛りにいたかつての時代。時は流れてもその類は永久不滅。要は「過去の痛みを客観的に見つめ、一歩踏み出そう」・・そしてその生き辛さを支援する人が多々いる事を知ろうですね。エンパワメント・・好きな言葉

2019/12/25

Shoji

「毒親」だとか「アダルトチルドレン」と言った単語をしばしば耳にします。「毒親」って何だ?、素朴な疑問。そこで、この本を手にしました。とてもナーバスでデリケートな問題だと思った。子の立場であれ、親の立場であれ、当事者は大変なご苦労をされており、私のような第三者は軽はずみな言動は慎まなくてはならないと思った。私にも子どもがいます。すでに成人しています。果たして親としての私はどうなのだろう。考えさせられる一冊でした。

2019/11/30

レアル

仕事の一環で読んだけど、著者のいう事がスーッと入ってくるし納得がいった。毒親と呼ばれる人の多くは発達障害。なるほど、そう言われてみれば~♪とその行動を子育てではなく他に目を向けた時にその行動に納得がいく。「毒親とは終わりではなく救いの言葉」。ここから毒親にあった子どもとその親が救われ、今よりも少しでも良い関係が取れるような改善策が書かれている。

2021/03/14

ネギっ子gen

著者は対人関係療法の第一人者。「あとがき」にて<「虐待」を「助けを求めている」と言い換える動きがあります。「毒親」になってしまう人は、それだけ助けが必要な人、と言えます。「毒」と切り捨ててしまうのではなく、より余裕のある人が支えられる、あるいは同じような立場の人たちが支え合えるコミュニティが作られることを願っています。よりオープンな子育てが、「毒親」に苦しむ子も、「毒親」と呼ばれて苦しむ親も、減らすと信じて>書かれた新書。【注目】「毒親」との関係を癒すためには、①<「自分は悪くなかった」と認める>。⇒

2020/03/16

Anj

いつも流し読みしてしまう水島広子さんの本。今回はじっくり読めた。何冊か読んだ「毒親」関連の中で、一番自分にはしっくりきたかなぁ。 毒親のタイプを4種類に分けていてその中で発達障害タイプについては知らないことばかり。得るものが多かった。このタイプの親がいると知っているだけでも、自分を責めなくてもすむ人がいるんじゃないかなと思った。この手の本が辛くて(あるいは怒りがわいてきて)読めないという人にも細やかな配慮されていて、著者の人柄がうかがえます。患者に寄り添った丁寧な診察をされるんだろうなぁ。

2019/03/13

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