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神社崩壊 (新潮新書)

神社崩壊 (新潮新書)

神社崩壊 (新潮新書)

作家
島田裕巳
出版社
新潮社
発売日
2018-08-08
ISBN
9784106107771
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「神社崩壊 (新潮新書)」のおすすめレビュー

「永遠に祟り続けます…」有名神社で起こった殺人事件から見える、現代神社業界の闇

『神社崩壊』(島田裕巳/新潮社)

 2017年末、東京都江東区にある富岡八幡宮で、宮司(ぐうじ)である姉を元宮司の弟が刃渡り80cmの日本刀で惨殺するという血腥(ちなまぐさ)い事件が起こった。加害者は犯行直後に自殺し、その遺書には「永遠に祟り続けます」と記されていた――。この陰惨な事件を入り口として、現在の神社業界をとりまくさまざまな問題を掘り下げたのが、『神社崩壊』(島田裕巳/新潮社)だ。宗教学者である著者は、『葬式は、要らない』(幻冬舎)のベストセラーでも記憶に新しい。

■神社らしからぬ凄惨な事件を引き起こした原因とは?

 事件が起こった富岡八幡宮は東京の、とくに下町の人間にとっては、江戸三大祭りのひとつ「深川八幡祭り」が行われる神社ということもあって、かなり身近な存在である。毎年、初詣には多くの参拝客が訪れ、正月のお賽銭だけで2億円になるという。さらに不動産の賃料収入などもあわせると、少ない年でも年間約5億円、多い年になると約15億円もの収入があったとされる。

 犯人は、金遣いの荒さや派手な女性関係が原因で宮司の職を解任されたのだが、その際…

2019/1/2

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神社崩壊 (新潮新書) / 感想・レビュー

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gtn

昨年の富岡八幡宮宮司殺害事件により、同宮のみならず神社総じて初詣の参拝者が激減したとのこと。また、神社本庁傘下の神社は、神宮大麻頒布ノルマ、特別納付金や神道政治連盟への特別寄贈金の上納等徹底的に搾り取られ、悲鳴を上げている。この構図、あのアウトローな組織とよく似ている。将来、本庁からの離脱が進むことは間違いない。

2018/11/07

らっそ

思いがけず、神道の歴史まで概観できたので得した気分。社殿がいつ頃設けられるようになったか、はっきりしたことが分からない

2019/04/25

アリーマ

富岡八幡宮で起きた血塗れの殺人事件を始めと終わりに取り上げ、現代の神社の成り立ちやそれに至る背景を概説。神社本庁という存在を初めて知った。いろいろよく分からないことが多い神道という宗教の現代的成り立ちがようやく少しわかった。こういう話をまとめた本はなかなかないので、情報としては貴重だと思う。

2018/10/06

乱読家 護る会支持!

年間収入が300万円以下の神社は全体の約6割。20年後には、人口減少にともなって40%の神社が経営難で消滅するのではないかと言われている。 日本神道は、歴史上最大の危機を迎えようとしているのかもしれない。。。 日本の宗教は、神仏習合が本来の完成した宗教の姿と思える。かつては、国家と神社本庁が一体であったからこそ神社単独で経営が成り立ったのだとすると、多くの神社が崩壊していくのは避けがたいと思われる。

2018/12/22

もくもく

「宗教団体の運営や金銭トラブルの内紛から、宮司である実姉を、元宮司だった弟夫婦が殺害に至る」という2017年の富岡八幡宮での凶悪事件のレポートから始まり、「神社を経営する」という経済事情から、氏子や周辺住民との関係、神社本庁との結びつき等々を、幅広く考察する一冊となっています。人々の意識や生活の中から、宗教的な習慣がどんどん衰退する現在において、「神社」の生き残りを模索する業界の苦悩が伝わってくる一方で、「宗教の存在理由」について改めて考え直すことが必要なんじゃないかな……なんてことも思ってしまいました。

2019/05/31

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