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安部公房全集 24 1973.3-1974.2

安部公房全集 24 1973.3-1974.2

安部公房全集 24 1973.3-1974.2

作家
安部公房
出版社
新潮社
発売日
1999-09-01
ISBN
9784106401442
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安部公房全集 24 1973.3-1974.2 / 感想・レビュー

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roughfractus02

システム/劇団安部スタジオを立ち上げる彼は、独自のシステムで俳優を訓練し、オリジナル脚本を上演し、観客の帰属意識を変える活動に集中する。物語への帰属を徹底批判する『箱男』では「ノート」形式で無名の者の記入の可能性が示され、挿入された無関係な写真が全体の断片性を示唆する。読むことと見ることの間に立つ読者は、物語への同化の前に書物への同期に戸惑う。ドナルド・キーンとの対談『反劇的人間』で一番の事件である地球崩壊の情報は伝わらないという逆説を述べる彼は、東京を全焼させようとする「愛の眼鏡は色ガラス」を上演する。

2017/02/19

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