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ぼくが愛したゴウスト

ぼくが愛したゴウスト

ぼくが愛したゴウスト

作家
打海文三
出版社
中央公論新社
発売日
2005-04-25
ISBN
9784120036323
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ぼくが愛したゴウスト / 感想・レビュー

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よっしー

打海文三さん「ぼくが愛したゴウスト」読了。11歳の夏、主人公の翔太は友達とライブに出かける計画を立てる。ライブの帰りに母親とちょっとした意見の食い違いが起こるのだが。。あまり読んだことの無い構成の物語でした。普通の日常から、見知らぬ男との遭遇、微妙にずれている世の中。常に「なんで?」と考え「どうなるの?」と興味を持って読んだ。途中から人の「心」について考え、最後には「自分の存在」も考えるようになる。読後、表題にある「ゴウスト」が何なのかがわかります。とても新鮮で面白かった。他の作品も読んでみたい♪

2018/11/17

リッツ

解釈は別れると思う。タイトルと始め数ページから連想される着地点へ届かないもどかしさ、不条理なようでいて理屈ぽくて…少々飽きかけた頃、抜けられない出口へ向かうように物語が進む。少年のいるラビリンスで切り捨てられたものたちの儚さ、ぼんやりとしているのに痛切な愛おしさ、心に哀しみが溜まった。

2014/10/14

さゆ

11歳の少年の視点で描かれているが、内容は深い。自分が自分であるということは何か。世界とは何か。そして存在とは何か。見た目は一部を除いてそっくりで、息子と全く同じ記憶をもつ息子が、息子と入れ替わっていることが判ったら、私はどう思うのか?この作家の小説を、この歳まで読まないでいたことが悔やまれるけれど、死ぬ前に出会えてよかった。伊坂さん、ありがとう。

2011/02/21

ミーコ

明るい表紙とタイトルに惹かれて借りた初読みの作家さん。ヤマ健さんと翔太が元の世界へ帰れるモノと思い読み進めましたが、こんな終わりになるとは…。尻尾がある人間ってー。と引いてしまいましたが面白く読めました。最後に少しモヤモヤ。切ない終わりでした。

2021/11/21

もも缶

伊坂幸太郎エッセイでの紹介が気になって。電車の人身事故に遭遇後から何かがおかしい。いつもと違う臭い、ぎこちなさを感じる笑顔、お尻に尻尾。元の世界とそんなに変わりはないようだけれど、ここは自分がいた世界ではない。家族はちゃんといるのに、本当の家族ではない。始め~中盤までは読みながら恐さを感じつつも途中でやめることが出来なかった。ヤマ健と元の世界へ戻る物語かと思ってたら全く違う物語の展開。翔太が導き出した結論が真相なのか…。終わり方が何ともいえないな…。面白いがじわじわと切なく哀しいというのがしっくりくるかな

2013/03/18

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