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川の光

川の光

川の光

作家
松浦寿輝
出版社
中央公論新社
発売日
2007-07-25
ISBN
9784120038501
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川の光 / 感想・レビュー

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りょうこ

小さなネズミが主人公で、今まで住んでた河原が道路になるからなかなかの冒険コースで川上まで引越しするお話。初読み作家さんだったが、読みやすく、そして可愛かった!続きもあるので、トライです!

2015/11/12

けろりん

表紙の絵、見返しの地図、挿絵が大変温かく愛らしい一冊です。東京郊外の川辺で先祖代々快適に暮らしてきた巣穴を、人間の勝手な護岸工事により追われた、クマネズミ父子三匹が、新天地を求め冒険の旅に出ます。小さな生き物に次々と襲いかかる自然の猛威、彼らを獲物として狙う天敵、無慈悲なドブネズミ軍団。絶体絶命の状況をお父さん、タータとチッチの兄弟は、愛と勇気と知恵で乗り越えていきます。川の光を求めて。他の動物の思わぬ助けや、人間の少年との触れ合いが心を潤します。賢く、弟思いのタータと、愛らしいおチビのチッチにメロメロ。

2018/09/18

七色一味

読破。表紙の装丁から想像するだに──。私自身はネイチャーなアクティビティってそんなにやらないので、そういうのに興味を持たせてくれるお話かなー、と思っていたわけですが。あにはからんや、主人公は動物。それもクマネズミ。綺麗な川の近くに暮らすクマネズミの一家が、人間のエゴによる河川改修工事ですみかを奪われ、苦難の旅の末に、安住の地を見つける──簡単に言ってしまうと、こういう物語。一般を対象とした作品のようですが、文体自体は低年齢層向けに思え、そのために、逆に一般受けしない内容となっているように思えます。

2012/02/23

ゆみねこ

読売で連載しているときに、毎日楽しく読んでいたもの。現在続編「タミーを救え」を連載中で、懐かしいこちらを見つけて読んでみた。クマネズミの父とタータ・チッチの3匹が住み家にしていた川を暗渠にされるということで、新しい家を見つけるために大冒険をする。小さく非力なネズミの親子が力を合わせて前へ進む、出会ったドブネズミ、スズメ、猫、もぐら、少年たち、動物病院の院長夫妻、そしてゴールデンレトリバーのタミーに助けられ安住の地を見つけるというもの。楽しくて好きな本。

2012/04/10

mm

「男性作家が選ぶ太宰治」という本の中で、「彼は昔の彼ならず」を選んでいた松浦寿輝さんは未読の方でしたので、何か読もうと思い借りて来ました。10年くらい前にアニメ化されていたし、元は読売新聞小説だったらしいので、登録数は多いのですが、これは松浦さんの作品中では、かなり異端でした。内容も見ずに、背文字だけで判断すると時にこうなる。ねずみの親子が、住処の川辺が暗渠化されて住めなくなり、川の上流を目指して大移動の苦労をする話。犬、猫、スズメ、モグラとは友達になるけど、ドブネズミは敵。ノスリは天敵。人間は当然危険。

2018/03/21

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