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恩返し - 不死鳥ひとり語り

恩返し - 不死鳥ひとり語り

恩返し - 不死鳥ひとり語り

作家
桂歌丸
出版社
中央公論新社
発売日
2012-02-09
ISBN
9784120043253
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恩返し - 不死鳥ひとり語り / 感想・レビュー

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ケイ

歌丸さんの事が色々とつまっっている。横浜の女郎屋の坊ちゃん。15から落語のために東京に通うが住まいはずっと横浜。嫁さんも近所の娘さん。笑点を続けながらも本業の落語を決して忘れない。ネタ帳は大事にして、古い落語の練習に精進する。噺家だけでなく客も育てなくちゃと思ってる。だから、前座はね…とか、三味線はね…とか、なんとなく話してるようでいて、実は読者にちゃんと落語の基本を教えてる。付録には口演速記「紺屋高尾」。誠を信じた花魁の話。彼が決して深くは語らない花街の女達への想いがどこかにある気がする。50年ご苦労様

2016/05/14

姉勤

放送当初から通しで出演された演芸番組「笑点」の司会の勇退(平成28年)を発表した桂歌丸師匠。芸歴60年を機に著した自身による半生記。遊郭の坊ちゃんとして生まれ、五代古今亭今輔に入門。師との行き違いから兄弟子の桂米丸師の元へ移り「桂歌丸」を名乗る。笑点出演を機にブレイクし売れる一方、円朝噺などの本格的古典落語と格闘し続ける。自身による持ちネタの解説、名人達に教えを受けた当時の寄席の空気、笑点メンバーとの友情、紺屋高尾の口演速記。見た目と裏腹な強靭な落語への情熱。それを感じさせない上品な仁(にん)は格好良い。

2016/05/05

おおにし

笑点は毎週みているけど、歌丸師匠のことはこの本を読むまでほとんど何も知らなかった。一度は破門になりかけたのだが、二つ目で歌丸という名前に改名して、笑点に出演したことでとんとん上り調子に人気が出て真打へ。だから歌丸という名前を大切にし、お世話になった笑点のレギュラーをずっと続けるというところなど、歌丸さんの真面目な性格がでているのだろう。付録にある口演速記「紺屋高尾」を読んでいて、歌丸さんの噺が聴きたくなった。歌丸さんの真景累ケ淵もきっといいだろうなあ。

2012/10/31

最終バック九番手

初出は読売新聞2011年7月27日~9月1日連載「時代の証言者たち」…長井好弘氏による聞き書きの形が取られており手堅く構成されている…東宝の落語野郎シリーズのことや市川鈴本の話は貴重…芸協の現状を鑑みるにつけそう簡単には死ねないぞというのが会長の心境なのだろうか…初版発行:2012年2月10日…本体1500円

2012/11/10

かまくら

出来ればもっと幼少期の頃や修行時代のことについて詳しく書いてほしい。それだけその章が魅力的だった。

2013/08/11

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