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さようなら、うにこおる

さようなら、うにこおる

さようなら、うにこおる

作家
小島水青
出版社
中央公論新社
発売日
2013-05-24
ISBN
9784120045028
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さようなら、うにこおる / 感想・レビュー

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マツユキ

うにこおる、不思議な響きに惹かれましたが、ユニコーンの事。知っているようで、知らない。この作品では、魅惑的でいて、恐ろしい存在です。ユニコーン症ってなんだ。伯父のアパートで暮らす紺子と、彼女に興味を示す蜂飼い、アパートに越してきた男女。他にも、郵便局員とか、伯父と母とか。不器用な交流がいつまでも続くのかと思っていたら…。美しく、居心地良くも、恐ろしい作品でした。

2022/09/29

シロうさぎ

神話では、非常に獰猛で、処女の懐に抱かれて初めておとなしくなるという一角獣。未婚者がそんな一角獣に孕ませられたとする不思議な心の病気を「ユニコーン症」と言う。そんなユニコーンに思いを囚われた人々のお話し。 とても優しい文体に包まれた美しくも不思議な物語でした。 でも、白黒はっきりつかないと落ち着かない性格の私としては、読み終わって、ちょっともやもやしたものが残ったかしら・・・。

2013/10/24

みつ@---暗転。

**** ゆるりと漂っているような雰囲気。文字を追いながらその心地よさに、何度もするするとねむりに落ちることを繰り返しては読了。幻想に満ちていて、どこからが夢なのか、そもそも夢だったのか、よくわからない。雨音、笛、左耳の痣、蜂蜜、一角獣、蜂飼い、兄妹、向日葵、ユニコーン症などの美しいモチーフとその響きだけで楽しめる。背徳や禁忌といった要素を含みながら、まぼろしの一角獣を囲むように存在する物語。漫画描きの紺子、失踪した母、拳銃と蜂飼い、フジとハギオ。繊細で脆いニンゲンたち。柳太郎は、彼女を愛したのだと思う。

2014/06/30

kai_sou@十五夜読書会

デビュー作が良かったので、楽しみにしていた作品です。やはりこの方の文章は透明感があって良いですね。綺麗なだけでなく、時折面妖でぞわりとするところもあって、そのバランスが心地好い。読み進めていくうちに、一角獣に魅せられてしまっている自分がいた。ぞわぞわする。だけど厭じゃない。作品の中から漂い来る独特の息遣いがとても好みです。不思議な余韻を残してくれる作品でした。次作も楽しみに待ちたいと思います。

2013/06/01

少しよくわかんなかった。 だけど、文章が綺麗で落ち着いていたから、読むのが疲れるとかいうのはなかった。

2014/03/19

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