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青天-包判官事件簿

青天-包判官事件簿

青天-包判官事件簿

作家
井上祐美子
出版社
中央公論新社
発売日
2014-10-24
ISBN
9784120046681
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青天-包判官事件簿 / 感想・レビュー

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BlueBerry

一見オトボケキャラに見えて中身は切れる県知事さんというような感じかな。刑事物の隠蔽捜査の竜崎にもちょっと似た感じがありますね。ただ、こちらの方がユーモアとか人間としての面白味には掛ける感じ。もうちょっと人間臭さとか、優しさとか、そんなところを上手に出せたら深みが出ただろうと思います。それでもまあまあ普通に楽しく読めたので評価としては平均点以上かな♪次が出たら読むと思う!序盤○中盤○ラスト○総合◎

2014/12/04

よっち

中国北宋時代の実在人物で庶民に人気があった包拯。その知事時代の裁きを題材に描く事件簿。若くして科挙に合格した俊英ながら無欲、飄々とした態度で隠された真実を見出してしまう包希仁が、年配の部下孫懐徳、途中で希仁に助けられた楊宗之らとともに少し変わった事件を解決する物語で、活劇のような華やかさにはやや欠けるものの、その落ち着いた文章は著者さんらしさがよく出ていたと思いました。近年あまり新作が出ていなかったので久しぶりに読みましたが、著者さんの中国ものは前から好きなので、また新刊出してくれることを期待しています。

2014/11/12

深青

抜けている様に見せかけて、実はすんごい切れ者のお役人様を主軸においた短編集。読みやすくて、面白かった!包知事が味方や上司なら良いけれど、この人を敵に回したら恐ろしそうだ…。包知事の後ろにいた人は誰だったのかな?彼が何処まで登り詰めるか(彼自身からしたら不本意かも?(笑))も気になる所です。

2015/03/19

Mu@芒羊會

いやあ期待通りの面白さだった。それに古い知り合いに再会した気分だよ。本編の主人公、包希仁は大岡越前のような人。むしろ大岡裁きのエピソードの多くは元々彼の事績だと言われている。普段はおっとりしていて、その実まったく喰えない性格が懐かしいなあ。というのは作者の古いファンタジー小説「桃花源奇譚」に若き日の彼が登場しているのだ。そこでの彼は学問を司る「文曲星」の化身で、のちに皇帝になる公子と共にある冒険をすることになるのだけど、本編のラスト近く桃を象った文鎮のくだりを読んでニヤッとしてしまった。続編を期待したい

2019/01/18

Marina

十何年ぶりに会ったあこがれの人が変わってなくて嬉しい!って気分でした。「桃花源」のときの人物と同じとして書かれてるのかどうかはわからないけど、一筋縄でいかないところはどちらにしても希仁さま。続きは充分期待できる締めだったけど、続きあるんですよね?あっと言う間に話が進んで開封の知事になっちゃってるけど、シリーズものとしてゆっくりじっくり書いてほしいです。桃の形の文鎮、にやっとしました。ご登場いただきたいですね!そして、孫さんと宗之さんの活躍にも期待!(宗之さん、勉強進んでますか?笑)

2014/12/22

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